![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82704035/rectangle_large_type_2_57aa670c42641d3b595007cfa698ebb9.jpg?width=1200)
【金平糖】
「おい、これ甘過ぎるぞぉ」
家内が炊いた〈大根と厚揚げの煮物〉の味付けが甘いので、ついそう言ってしまった。
「そんなに甘い❓️」
「甘いよぉ、いつものはここまで甘くないぞぉ・・砂糖入れ過ぎたんじゃないのか❓️」
「砂糖は普段と同んなじくらいしか入れてないわよ・・後から味醂を足したけど」
「味醂を足したら甘くなるに決まっとるだろ❗️味醂は甘いんだぞ」
「そんなことぐらいし知ってますぅ」
「入過ぎだろぉ、お菓子みたいに甘いじゃないか❗️」
「チョッと甘いものが食べたかったの❗️」
「煮物はお菓子じゃないぞ」
「要らなきゃ残したらぁ」
そんなわけで僕は甘い大根をふた切れ残してしまった。
「ごちそうさんでした❗️」
そう言って席を立とうとした時、食卓の隅にお菓子の小袋があるのに気がついた。手に取ってみるとそれは金平糖だった。
「おっ❗️金平糖かぁ❓️珍しいなぁ」
「あぁ、それこないだの〇〇さんからのお祝い返しよ」
「あっそう・・食~べよ❗️」
「 大根が甘いって残したクセに金平糖は食べるんだ」
「金平糖はお菓子じゃないか。お菓子と大根を一緒にするなよ」
「それ、塩で出来た金平糖だったらよかったのに」
「塩の金平糖なんて聞いたことないわ❗️考えただけで塩っぱいわ❗️」
・・・・・・・
【金平糖】(こんぺいとう、コンペイトー)とは、砂糖と下味のついた水分を原料にした、表面に凹凸状の突起(角状)をもつ小球形の和菓子。(Wikipediaより引用)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?