見出し画像

【卵かけご飯】

〈卵かけご飯〉は、大人でもチョッと嬉しくなるようなプチ御馳走である。〈卵かけご飯〉を味わえるのは、生卵を食べる文化を持つ日本人の特権かもしれない。

白いご飯の上に生卵を割って乗せて醤油を掛ける。箸でよくかき混ぜる。これが普通の食べ方なのだが、ある時、もっと美味しい食べ方があることを知ったのだ。

それは、別の器で予め醤油を入れた卵を溶いておいて、それをご飯に掛け、軽く混ぜてから食べるというものだ。確かに旨いのだ。

ところで、最近では卵かけご飯のことを〈TKG〉と言ったりする。

その〈TKG〉なのだが、テレビのある料理番組で、今までにない、更に変わった〈TKG〉の食べ方を紹介していた。

その〈TKG〉とはこんなものだった。

まず、茶碗によそったご飯に醤油を掛けて混ぜ合わせ、醤油コーティングしたご飯を用意する。

そこに、別の器で溶いた卵を掛け、軽くかき混ぜて食べるんだというのだ。

卵と醤油の順番が逆なだけなのに、番組ではその旨さに驚いていた。

〈卵かけご飯〉は〈卵かけご飯〉だろ、と思いつつ、晩御飯の時に早速試してみた。

するとどうだろう❗️卵の風味が強く感じられて抜群に旨いのだ。革命的〈TKG〉じゃないか❗️どうりで番組が絶賛したはずだと納得したのである。

旨さの秘密はこういうことなのだろう。後から醤油を掛けるやり方だと醤油の味が勝つのだが、卵をあと掛けにすると卵の味が生きるということなのだ。

百害あって一利なしのテレビだと思っているのだが、タマには役に立つこともあるんだなぁと感心した。

騙されたと思って、是非やってみて頂きたい。目から鱗が落ちるに違いない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?