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【高級品】

先日、長男のお嫁さんの妹が結婚した。

娘の結婚の時に、妹さんから「御祝」を貰っていたので、気持ちだけ包んで「御祝」をしておいた。

すると、お返しは要らないと言っていたのに「内祝」が送られてきたのである。

熨斗紙が貼られた「内祝」の箱を開けてみたら、中には、色取り取りの小さな風呂敷に包まれた〈ブランド米〉や、〈山葵わさび風味の海苔・柚子風味の海苔〉〈高級梅干〉そして〈手作りの塩と胡麻塩〉などの高級品が入っていた。

今、それらをボチボチとご賞味に預かっているのだが、どれもこれもが大変に美味しいのである。

そりゃ高級品ばかりなんだから美味しくて当たり前なのだが、じゃ、高級品ってなんじゃろかいな❓️ なんて思ったのである。

例えば、セットの中の〈塩〉だが、商品説明の冊子には手作りの塩だと書いてある。手作りは「高級品」の定義の中のひとつではある。

〈しかし考えてみれば、昔はなんでも手作りだったんだよなぁ・・〉

現在の、手作りではない、中には原材料も疑わしいような、合理的大量生産方式の製品は普及品であって高級品ではない。

昔では普通にあった、より自然な「手作りの品」が、今や高級品になってしまったのである。衣類や調度品にしたって、高級品は「ハンドメイド」だ。

と言うことは・・・昔の人の方が、今よりも余程贅沢だったのかもしれないのだ。と、言えなくもないのである。


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