【ロボットランチ】
息子と2人で〈Cocos〉に行った。久しぶりの〈Cocos〉だ。
そんなに混雑はしていなかったので、ウェイトレスの女性が直ぐに席に案内してくれる。
席まで歩いている途中、1つ向う側の通路を円筒形のロボットが滑るように移動しているのが目に入った。
〈ん❓️あれはなんだ❓️〉
背丈は1mくらいでテッペンが少し丸みを帯びた形をしている。
席に着くと息子が言った。
「父さん、ロボットが動いてたね」
「そうだな、皿を下げるたりするのを補助するんじゃないのか❓️ しかしなんでもかんでもロボットだよな・・で、何を食べるかだ」
新しくなったメニューとにらめっこした結果、2人ともハンバーグとサイコロステーキのランチを頼むことにした。そしてオーダーをしようとすると、オーダーの仕方がタッチパネル式になっていたのだ。暫くご無沙汰しているうちにオーダーシステムが様変わりしていた。
「料理番号を入力してと・・・3・2・7・・父さんライス普通でいい?大盛でも追加料金なしだって」
「おぉそうか!じゃ大盛を頼む❗️」
「俺も大盛にしよっ❗️・・これを2人前っと・・・よし、これでOK❗️」
息子がタッチパネルを操作してオーダーしてくれた。
料理が来るまでセルフサービスのコンソメスープを啜りながら待っていたのだが・・
ふと気が付くと後ろに何かの気配を感じたのだ。振り返ると、そこには先ほど通路で見かけたロボットが黙って立っているではないか・・・
〈❗️・・なんだなんだ?〉
見れば2段になったロボットのトレイの上には我々が注文した〈ランチ〉が乗っかっているではないか❗️
「父さん、これ、料理を持ってくるロボットだったんだね❗️」
「そうだなぁ~・・でも来たの気が付かなかったよなぁ❓️」
「なんかしゃべった❓️お待たせしました、とか」
「いいや、しゃべってないと思うけど・・」
チョッと驚きながら、トレイから料理と大盛ライスをテーブルに移したのであった。
ところが配膳ロボットはまだジィ~ッと立ったままで帰ろうとしないのだ。まさかチップのひとつも出さなけりゃいけないのだろうか❓️ そんなバカなことはないだろう。
戸惑いながらロボットを観察してみると〈完了ボタン〉を発見❗️ボタンを押すと、ロボットは無言のまま滑るように返っていった。
〈愛想のないヤツだなぁ・・〉
改善の余地大いにあり❗️
ところが、後で調べてみたら店舗によってはしゃべるロボットもいるということが分かった。ロボットは1種類だけではないようだ。間違っていたら謝るが、我々の接客をしてくれたあのロボットは無言だったと思うのだが・・・音声故障中❓️
因みに、ロボットは料理運びが専門で、例えばデザートを運んできてくれた時に、食べ終った料理の空き皿などを乗せてはいけないらしい。ロボットが返っていく所は、料理が出てくるデシャップなので、汚れ物の皿が乗っていると、それを下ろす手間が掛かってしまうのだそうである。
(以下:しゃべる配膳ロボットの動画)
https://youtu.be/EKAcdV4T4Y4