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ミニバスレフェリーデビュー

4月にバスケットの審判のE級ライセンスを取った。

きっかけは4月からミニバスのコーチをやる事になったためだ。

コーチのライセンスを取るにあたって色々調べていたらどうやら審判のライセンスもE級であればeラーニングで取れるらしいというので受けてみた。

元々Bリーグをよく見ていて「今のはファールだろー」とか「線踏んでる‼︎」とか言いながら応援しているようなファンだったから審判も動きさえ覚えればなんとかなるだろうと思っていた。

実際ライセンス制度取ってからもファールの時のコールめっちゃ難しいな、覚えられるかな、くらいにしか思っていなかった。

ライセンスを取ってから6月くらいまでコロナの影響で練習が出来ずコーチデビューをお預けになっていた。

6月、練習が再開されチーム内でゲームを行う時にレフェリーをやる機会が出来た。チーム内の練習なのでコールまではする必要がない。ラインを出た時、ファールをした時に笛を吹いてゲームを止めてあげればいいだけだ。

しかし、ここで早速躓く。

まずは笛が鳴らない。普通に吹いても笛壊れてるんじゃないかってゆうくらい弱々しい音しか出ない。腹式呼吸を使う勢いで吹かないとカッコいい「ピッ‼︎」は鳴らないのだ。

ならばそうすればいいじゃないかと思うかもしれないがそれが出来ない。

普段客席から見ている時はあれだけファールだライン超えてるだ言っていたのがレフェリーとしてコートに立つと何故か判断出来なくなる。

仮にラインを踏んでいたのを見つけたとしても「このくらいで吹いたらかわいそうかな」と必要なない優しさが肺から口への管を塞ぎ笛を吹くことが出来なくなる。

それでも絞り出した自信のない笛の音は「ピロロロ」となんとも弱々しい、スーパーダサい音となってコートに鳴り響くことになる。

普段の練習ですらこんな調子なのに公式戦でやるってどうなっちまうんだ。そんな不安を抱えながらもしばらく公式戦は出来なさそうな世の中なので少し油断していた。

しかし、そんな生温い世界は長くは続かない。

多くのチームが集まる公式戦は出来なくても感染対策をしっかりした上で2チームだけで練習試合をやろうと言うことになった。

そしてついにそこで初めて自分のチームの関係者以外の人の前でレフェリーをやることになった。

もちろん今回はコールやジェスチャー付きである。

幸い相手チームから1人出してもらって自分はサブとしてやらせてもらうことになった。

それでも今までコートのサイドを走っていればよかったのだがもう1人いるため対角になるようにゲームを見つつ相手のレフェリーの動きに合わせて動かなければならない。さらに今まで甘えてきたコールやジェスチャーも付ける。完全にパニックである。

正直ゲームの内容はほとんど覚えてない。瞬間瞬間を見ているのに精一杯だった。

終わった後先輩コーチから「初めだから仕方ないよ。これはやって覚えるしかない。これからどんどんやっていこう」という優しいけど実は恐ろしいお言葉を頂いてレフェリーデビューを終えることなった。

でもホントいつかやってくる公式戦のために練習しなくては。

大勢の前で恥をかく訳にはいかない。

頑張れ俺‼︎

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