見出し画像

A-368 ネフェルティティ胸像

石膏像サイズ: H.22×W.8×D.13cm(縮小像)
制作年代  : 紀元前1345年
収蔵美術館 : ドイツ・ベルリン美術館
出土地・年 : ナイル川河畔アマルナ 1912年
作者    : トトメス(Thutmose)の工房

古代エジプト第18王朝のファラオ、アケナテン(紀元前1352-1336年在位)の妃ネフェルティティの肖像彫刻です。アマルナ革命(伝統的なアメン信仰から太陽神アテンのみを崇める一神教への宗教改革)を唱えたアケナテン(アメンホテプ4世)の妃となり、6人の娘を儲けました。古代エジプト3大美女(他はクレオパトラ、ネフェルタリ)の一人とされますが、それはこの肖像彫刻の美しさが大きく影響してのことです。アケナテンの息子で、次のファラオとなったツタンカーメンとは義母の関係となります(ツタンカーメンはネフェルティティの娘の一人と結婚した)。原作彫刻は、石灰岩のまわりに化粧漆喰で肉付けしてあり、左目は欠落しています。彫像の真贋について、CTによる解析内容、エジプトからの返還要求など、現在でも様々な論争の的となり盛んな研究がなされて いる重要な作品です。

ベルリン美術館収蔵 「ネフェルティティ胸像」 石膏像のオリジナル彫刻 H.48cm 約20kg 右目には石英が象嵌
(写真はWikimedia commonsより)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?