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K-180 バラの少女胸像

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石膏像サイズ: H.45×W.27×D.16cm
制作年代  : 19世紀末
収蔵美術館 : 
作者    : ジュゼッペ・ベッシ (Giuseppe Bessi 1857-1922)

19世紀末~20世紀初頭にかけてイタリアのヴォルテッラで活動した彫刻家ジュゼッペ・ベッシの作品です。ベッシはフィレンツェの美術アカデミーで学んだ後、故郷のヴォルテッラ(フィレンツェの南西50kmの町)に工房を設立し、アラバスター(石膏)、大理石、ブロンズの素材で新古典主義とアールヌーボーの要素を融合させた作品を多数製作しました。また1891年からはヴォルテッラの美術学校で教鞭を執りました(世界でも唯一のアラバスターの加工を指導する教育機関。ヴォルテッラ近郊では16世紀からアラバスターが採掘されていたため設立された)。

 ベッシのアラバスター作品は、パリ万博(1900年)、セントルイス万博(1904年)、トリノ万博(1911年)などに出品され高い評価を獲得しました。”Studio Prof.G.Bessi”とサインが付されたレプリカが多数製作され、商業的にも大きな成功を収めました。彼の作品は、ロシアのエルミタージュ美術館、ヴォルテッラ美術館などに多数収蔵されています。


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