K-124 アリアス胸像
石膏像サイズ: H.74×W.40×D.41cm(原作サイズ)
制作年代 : 古代ローマ時代
収蔵美術館 : ローマ・カピトリーノ美術館
出土地・年 :
オリジナル彫像はローマ・カピトリーノ美術館に収蔵されていますが、アリアドネとするのか、ディオニソスとするのか意見が分かれているようです。
アリアドネ(アリアス)は古代ギリシャ世界のクレタの王ミノスの娘です。クレタとは対立関係だったアテネの王子テセウスのミノタウロス退治に協力した末に駆け落ちしますが、アテネへ戻る道中立ち寄ったナクソス島で置き去りにされてしまいます。その後のアリアドネについては諸説あるのですが、ディオニソスと結婚し暮らしたというストーリーが一般的です。愛するテセウスに置き去りにされたアリアドネの悲劇はオペラの題材にもなっていて、R.シュトラウス作の「ナクソス島のアリアドネ(1916)」が有名です。
“アリアス”の名称は、古代ギリシャ神話の登場人物“アリアドネ(Ariádnê)”のフランス語読み“アリアヌ(Ariane)”が日本で誤解されたためについた名称です(“ヌ”と“ス”を取り違えたと推定)。
カピトリーノ美術館収蔵 アリアドネの胸像 石膏像のオリジナル彫刻
(写真はWikimedia commonsより)