M-484 救世観音半面
石膏像サイズ: H.25×W.16×D.8cm(原作サイズ)
制作年代 : 7世紀前半
収蔵美術館 : 奈良・法隆寺
奈良・法隆寺の東院の中にある”夢殿”に安置されている観音菩薩立像”救世観音(ぐぜかんのん)”の半面です。石膏像の半面は額の部分の形状が異なりますが、光背と宝冠を外した状態で型取りされたためと推定されます。
法隆寺は聖徳太子ゆかりの”聖徳太子建立七寺”のひとつ。聖徳太子一族の住居であった斑鳩(いかるが)宮の跡地に建立されたのが東院です。この”救世観音”は聖徳太子の等身像であると考えられています。”救世観音”は謎深い菩薩像で、長年”秘仏”とされて白い布に覆われてきました。明治初期に岡倉天心(東京藝術大学の創設に関わった美術家)の手によって、その白い布がはがされて数百年ぶりに”発見”されたとされています。
法隆寺・夢殿収蔵 「観音菩薩立像(救世観音)」 国宝 7世紀前半 木造 本体H.180cm 台座H.33cm 光背H.111cm
(写真はWikimedia commonsより)