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K-184 フランソワ作小児胸像

石膏像サイズ: H.46×W.28×D.19cm
制作年代  : 1630年
収蔵美術館 : 米国・ミルウォーキー美術館
作者    : フランソワ・デュケノア(François Duquesnoy, 1597 – 1643)(イタリアでの呼称は Il Fiammingo)


小便小僧の作者であるジェローム・デュケノア(Jerôme Duquesnoy)の息子フランソワ・デュケノアの作品です。

フランドル出身のデュケノア親子はベルギーの宮廷彫刻家でした。フランソワは宮廷からの支援を受けローマで彫刻を学び、その後もローマで活躍しました。同時代にローマで活躍していたベルニーニが劇的な表現を得意としていたのに対し、デュケノアは古典・古代のカノンに習った抑制された作風で高い評価を得ました。聖人像、プット(小児)像、古代遺物の修復・再生などたくさんの作品を残しました。フランス宮廷からも高く評価され、晩年には王立彫刻アカデミーの設立を委託されますが、フランスへと旅立つ途上で亡くなりました。

Milwaukee Art Museum収蔵の原作彫刻
(写真はWikimedia commonsより)


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