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干渉した故の事故は罪なのか

買い物へ行った時の話。

出入り口にその辺りで見かける黒い甲虫が仰向けになって転がっていました。
コガネムシの一種なのかゴミムシダマシの一種なのかも分かりませんが、そういう類の甲虫です。
「こんな人通りの多いところで息絶えるとは……」と何か気持ち的に引っかかる部分はありましたが、そのまま買い物するために店内へ入ったのです。

買い物を終えて出入り口に戻ると、まだ甲虫は仰向けの状態のままでいたのです。
人通りが多い出入り口にも関わらず、踏み潰されることもなく……。
「2度も気になるのは何かの縁」と思い、踏み潰されない場所へ転がしてやろうと足先で突くと、何と足を動かし始めたのです。

虫にありがちな、ひっくり返って起き上がれないことを察すると「俺はもうダメだー」と生きることを諦める状態だったんだと思います。
それでも何とも四肢はぎこちなく動き、弱々しさを感じたので、干渉してしまったからには責任を持って、とりあえず保護することにしたんです。

家に帰ってからは、水と甲虫類の大半が食べられるであろう蜜を与えて様子を見てみますと、最初は動かなくなるくらい弱々しかったのですが、次第に歩き回るくらいには元気になったのです。

とりあえず、1日様子を見たら離してあげようと思ったのですが、翌朝になって見てみますと、蜜に浸かって動かなくなっていました。
食事中に天寿を全うしたのか溺死したのかは定かではありません。
恐らく後者だとは思いますが、何とも悲しい結末です。

ここで毎回考えてしまうのは、干渉した自分に罪があるのだろうかということです。
出入り口で人に踏み潰される可能性が高い場所で放置すれば良かったのか、それとも保護した故に自分から蜜に浸かって最期を迎えた方が良かったのか。

まぁ、自然界と向かい合う鉄則としては干渉しないことが基本なんです。
今回は虫ですから比較的干渉も許容されていますが、鳥獣系であれば干渉は許されません。
弱っている鳥を見ても放置が鉄則です。



結局、今回の件に関してはエゴの一種なんだと思います。
どちらが幸いなのかも虫に聞かないと分かりませんし、今回の件で罪の有無を考えること自体おこがましいのかもしれません。
そんな事を考えながら部屋に入ってきた蚊や羽虫、“害虫”を叩き潰そうとしているわけです。
あれ、前にも似たような話をした気がする……。
今日はこの辺で。


ギアでした。゜ω゜)ノ

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