見出し画像

愛と感謝が詰め込まれた、無限に広がる満天の音-BUMP OF CHICKEN/ 2016/08/07 “ROCKIN ON JAPAN FES 2016 DAY2” GRASS STAGE FINAL ACT

『BUMP OF CHICKEN』のライブで伝わってくる、彼らの音楽に纏わるものへの愛と感謝。今回のライブはいつも以上の愛と感謝で溢れていた。

2016年8月7日[これでもか!]と僕等を照り続けていた太陽が徐々に沈み始め、[これでもか!]と多くの人を熱狂させていた、ひたち自然公園で鳴り続けた数多の音楽も次第に鳴り止み始め、最後のバンド『BUMP OF CHICKEN』のライブを残すのみとなった。

辺り一面人、人、人で埋め尽くされたGRASSステージ。18:30--登場SEである『THE WHO』の「A Quick One, While He's Away」が流れ、4人が舞台に姿を現した。静かになりつつあった、ひたち自然公園は最後の熱狂の渦にのみ込まれ始めた。

SEが止まる。いよいよライブが始まる。何がくるのか。息をのむ。胸のドキドキが止まらない。

そんな思いを吹き飛ばす様に音が鳴る。おそらく誰も予想できなかったと思う。まさか、この会場にパイプオルガンの荘厳な音色が響き渡るとは。まさか新曲「アリア」でライブが始まるとは。爽やかなアップチューン、サビでオーディエンスも一体となって行う讃美歌を想起させるシンガロングが心地良い。

そして爽やかな雰囲気そのままに、これまた爽やか&シンガロングで心地の良い「虹を待つ人」が演奏された。

楽曲途中の藤原基央(Vo/Gt)による

<みんな今日は最高のライブみてきたんだろ? 盛り上がってきたんだろう? 俺たちも混ぜてくれ!!>

という熱の籠った言葉で会場は完全に熱狂の渦にのみこまれていった。

MCでは直井 由文/チャマ(Ba)による挨拶、記念撮影が行われ、次の楽曲「宝石になった日」が鳴り響き、終わる頃には太陽は殆ど沈み、微かに夕日が見えるか見えないかという状況になっていた。

そして、こうなる事を予想してたのか?偶然なのか?兎にも角にもステージ中央の分割されたモニターにも夕日の光景が映し出され、この状況にドンピシャな牧歌的でアコースティックな「車輪の唄」が披露された。

日は完全に沈み切った中、しっとりとメロディが響き藤原基央による最後まで残ってくれたオーディエンスへの感謝の口上が告げられ「流星群」が大切に一つ一つ歌い上げられていった。

MCでは再び残ってくれたオーディエンスの感謝と体調の配慮、そして残り2曲でライブが終わってしまうこと、あと2曲だけども最後の最後まで心をこめて全力で演奏する事を告げキラキラと眩しく光る「ray」が演奏された。

そして最後の楽曲、EDM的な要素をふんだんに取り入れながらもケルト的な雰囲気が感じられるBUMP流のダンスチューン「Butterfly」がオーディエンスと一体となって演奏される。

楽曲も終盤に差し掛かり、これで終わり…かと思いきや、音がまだ続いている。チャマが手拍子を促している。そう、この曲にはライブでしか聴く事が出来ない終わりの向こう側があった。華やかさを増した音の洪水は会場を呑み込んでキラキラと弾け収束していった。感謝を述べた4人はステージを後にした。

しかし、それと同時にアンコールを求める手拍子。激しさを増していく。次第に手拍子は減り、BUMPのライブでは定番?の「supernova」によるアンコールへと変化していく。

そんなオーディエンスの熱いアンコールに答え4人が再びステージに立つ。

すると、おもむろにギターを弾き、この会場にいる人であれば一度は絶対に聴いた事があるであろう曲の一節を歌い始める。

-------------------------------------------------

“明日が僕らを呼んだって 返事もろくにしなかった

「イマ」と言うほうき星 君と二人追いかけていた”

-----------------歌詞引用--------------------

そして、次のフレーズをオーディエンスに歌う様に促す。が思ったよりもイマイチだったのか藤原基夫による

<今日が終わるんだよ?そんなんじゃないでしょう?>

<俺たち(BUMP)の夏は今日までなんだよ!だから、とりあえずで良いんで、今の所の夏の1番を僕たちにください!>

という熱いMCが入る。

MCを終えると再び同じ部分を歌い、オーディエンスに促す。今度はOK。アンコールが始まる。「天体観測」が始まる。会場は最後の最後にして熱狂の渦にのみ込まれていった。

歌詞の一部が変更されており

-------------------------------------------------

“見えてるモノを 見落として 望遠鏡をまた担いで 

静寂と暗闇の帰り道を 駆け抜けた

そうして知った痛みが 未だに僕を支えている

「イマ」という ほうき星 今も一人追いかけている

もう一度君に会おうとして 望遠鏡をまた担いで

前と同じ 午前二時 フミキリまで駆けてくよ

始めようか 天体観測 二分後に君が来なくとも

「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけている“

-----------------------歌詞引用-----------------------

という終盤の歌詞が

-------------------------------------------------

“見えてるモノを 見落として 望遠鏡をまた担いで 

静寂と暗闇の帰り道を 駆け抜けた

そうして知った痛みが (こうして僕ら繋いでいる)

「イマ」という ほうき星 今も一人追いかけている

もう一度君に会おうとして 望遠鏡をまた担いで

前と同じ 午前二時 フミキリまで駆けてくよ

始めようか 天体観測 二分後に君が来なくとも

「イマ」という ほうき星 (僕ら皆追いかけている)“

-----------------------歌詞引用-----------------------

BUMPとオーディエンスをリンクする詩に変わっていた。

曲を終えると、再び4人による挨拶、オーディエンス、イベントスタッフ、音楽への感謝、そして、最後に再会の約束を交わし舞台を後にした。


<セットリスト>

01.アリア (from “アリア”)

02.虹を待つ人 (from “RAY”)

03.宝石になった日 (from “Butterflies”)

04.車輪の唄(from “ユグドラシル”)

05. 流星群(from “Butterflies”)

06. ray(from “RAY”)

07.Butterfly(from “Butterflies”)

EN.天体観測(from ”jupiter”)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?