グッド・タイム【英語を覚える】
🎬 映画について
ニューヨークの最下層で先の見えない生活を送る青年コニーと弟ニック。ある日2人は銀行強盗をしようとするが、ニックだけが逮捕され刑務所へ送られてしまう。ニックが刑務所内でいじめられ、暴れて病院へ移送されたことを知ったコニーは、弟を救うため病院へ忍び込むが……。
ハッピーなタイトルとは裏腹に不愉快な映画。
みんな大好きサンドラー兄さんの『アンカット・ダイヤモンド』を前に観て、期待はしながら観たわけですが、基本は『アンカット・ダイヤモンド』に非常に似ている。(一応、前に書いたことリンクさせておきますね。)
顔どアップで不安を煽る感じと、手ぶれなスタイリッシュな映像演出も、そのまま、主人公ひたすら、どんどん墓穴掘っていくスタイルなんかも、アンカット・ダイヤモンドですわな。
主人公が病院で弟を救出しにしに行くまではまだ良いが、間違って関係ないチンピラを連れ出しちゃう。
主人公の行動が基本、支離滅裂なので、そのチンピラとチンピラのヤクを取り戻す話にシフトしちゃう。
弟はいよいよ何処へ…。
兄弟の友情エピソードみたいのもあるのかなぁなんて思ってたら、そんなことなくて割と兄が一方的に依存しているだけであって、物語としても兄がおかしな行動をする原理でしかないんだな。
そんなこんなでラストシーンの弟の行動はキツめのブラックジョークで笑っていいシーンなのかもしれない。
すごい不愉快で笑えるラストだった。歌はイギー・ポップなんだね。
気づかなかった。
次作の『アンカット・ダイヤモンド』は、このスタイルの完成系だったんだなと。
観る順序としては『グッド・タイム』→『アンカット・ダイヤモンド』が良いよ思う。『神様なんかくそくらえ』も観ようと思うけど『アンカット・ダイヤモンド』が一番好きな気がする。
🎬 今日の脱線
サフディ兄弟の不安を煽る要素として重要なのが、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーの音楽。アンビエント、エレクトロな雰囲気がかっこいいのだが映画と一緒に聴くと非常に不安を煽る。
何となくジョン・カーペンターっぽい。
スターとかになるタイプではないんだろうけど、何十年もコンスタントに面白い作品を発信するんだろうね。
📖 今日覚えた単語・文法
重要なシーンかどうか分からないけど、劇中の口喧嘩シーンより。
いつか英語でマウンティングに取りたい人たち向けに使えるかも!
コニー:
Look. losers like you are incapable of taking care of themselves.
You’re either leeching off mommy or leeching off welfare or living off the government in jail.
That’s you!
お前は負け犬だ
母親の福祉に頼って刑務所に住むような奴だ
(単語・文法)
■ incapable→ができない
■ taking care of→ができない
■ themselves→自分自身を、彼らを
■ leeching→取り巻き、腰ぎんちゃく / leechの現在分詞
■ leeching off mommy→母親へスネかじりをしている
■ welfare→福祉
■ government→政府
(直訳)
おい、負け犬のお前は自分自身も面倒をみることもできない。
お前は母親へのスネかじりか福祉に寄生するか政府の刑務所にいるかのどれかだろ。
それがお前だ。
🔹レイ:
(英語)
You don’t know the first thing about me, bro.
(字幕)
俺について知らないくせに
(単語・文法)
■ first thing→ひとつも
■ about me→〜について
(直訳)
お前は俺についてひとつも知らないだろ、兄弟。
🔸コニー:
(英語)
What’s to know ? What’s to know ?
You serve absolutely no function whatsoever.
It’s pathetic.
(字幕)
お前に何がある?何の能力もないだろ
(単語・文法)
■ serve→ひとつも
■ absolutely→絶対に
■ function→機能、働き
■ whatsoever→なんでも:whateverの強調
■ no ●● whatsoever→何一つ●●ではない
■ pathetic→哀れ
(直訳)
知るべきことなんてあるか? 知るべきことなんてあるのか?
お前は絶対に全く使えないだろ。
哀れだな。
🔹レイ:
(英語)
I probably made more money in the last two years than you did in your whole fucking life, man.
Let’s see, man, a couple of years from now, you ever seen me driving by in my fucking Lambo.
(字幕)
この2年でがっぽり金を稼いだ
あんたの一生分より多い
そのうち高級車で横を通り過ぎてやる
(単語・文法)
■ probably→おそらく
■ Let’s see→ええと
■ a couple of years→数年後には
(直訳)
俺はおそらくこの2年でお前のクソ人生よりも多くの金を生み出した。この野郎。
ええと、この野郎、今から数年後、お前は俺のファッキンランボルギーニで運転しているところを見かけるぞ。
———
以上でございます。
お付き合いいただきありがとうございました!
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