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スウェーデンの文化 "Fika" に学ぶ

皆さん、こんにちは!GCS の和田です。
今回は、私の留学先スウェーデンの面白い文化を紹介したいと思います。

皆さんは、スウェーデンと聞くと何を思い浮かべますか?寒そうだな~とか、オーロラが見られるのかな~などでしょうか?
実は、スウェーデンといえばシナモンロール!スウェーデンはシナモンロール発祥の地と言われています。

街中にあるコンビニやカフェ、スーパーなどでは、必ずと言っていいほどシナモンロールが売られています。日本でよく見かけるシナモンロールとは違って、上にクリームは乗っていません (下の写真参照)。外側がカリッとしていて、シナモンの香りが食欲をそそります。ちなみに、スウェーデンにはカルダモンパンという、生地にカルダモンが練りこまれたものもあります。私は、もちろんシナモンロールも大好きですが、スウェーデンに行ってからカルダモンパンの虜になりました...。

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左がシナモンロール、右がカルダモンパン
(確か、大学の図書館のカフェで食べました。
右下にノートが映ってしまっていますが悪しからず。)

スウェーデンでは 10 月 4 日がシナモンロールの日 (kanelbullens dag) と定められていて、この日が近づくと街のあちらこちらでシナモンロール関連のポスターが張り出されます。大学でも、教授が授業の合間にシナモンロールをご馳走してくれたことを覚えています。
シナモンロールがどれほど愛されているのかを実感する出来事でした。

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大学構内のセブンイレブンにて。

シナモンロールだけではありません。スウェーデンには、他にも美味しいスイーツが沢山あります。

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まず、写真左下に映っているのはプリンセスケーキ (prinsesstårta)です。これはスウェーデンの伝統的なケーキで、スポンジ生地の間にカスタードクリームとホイップクリーム、ラズベリージャムが挟まっています。上には緑色のマジパンが被せられていて、マジパンでできたバラが丸いケーキの中心にのっている場合もあります。
食べるときにケーキを倒してしまうと結婚できないという言い伝えがあるそうで、知らずに堂々とケーキを倒してしまった私は、一緒に食べていた友人にからかわれました (数年後にこれを後悔するときが来るかもしれない...)。

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これはセムラ (Semla) というお菓子です。カルダモンが入ったパンで、生クリームとアーモンド風味のペースト (?) を挟んでいます。とっても甘いですが、コーヒーによく合い一度食べたら病みつきになります。
スウェーデンでは 1~2 月くらいに売り出され、春の到来を告げるお菓子として有名です。昔、イースター前の断食期間に食べていたのが、今でも文化として残っているのだそうです (友人談)。近年はセムラのコンペティションも開かれていて、毎年色んな形のセムラが登場しています。

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また、この写真の左側に映っている緑色のお菓子は Dammsugare と呼ばれ、スウェーデン語で掃除機の意です。緑色なのはマジパンで、中にはチョコ風味のペースト (?) が入っています。
どうして掃除機という名前なの?と友人に聞いてみましたが、昔の掃除機に形が似ているからとのことでした。

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Electrolux (スウェーデンの家電メーカー) の約 100 年前の掃除機。
確かに似ていますね...。引用

と、ここまで散々食レポをしてきたのですが、GCS としての役目を果たさなければならないので、ここからは少し真面目な話をば...。

スウェーデン特有の文化 Fika

スウェーデンでは、お茶することを Fika (フィーカ) と言います。英語で言う Coffee break のようなものでしょうか。写真にもあったように、コーヒーを飲みながらシナモンロールなど甘いものを食べるのが定番ですが、スウェーデンではこの Fika タイムを一日に何回もとります。

他の国でもこのような休憩時間はあると思いますが、スウェーデンの Fika の意味合いは、他のものと少し異なります。それは、Fika は単なる休憩ではなく、非常に重要なコミュニケーションの一部である、ということです。
単にコーヒーとお菓子で一服することだけが目的なのではなく、同じ時間に同じ場所で友人や同僚などと雑談する、会話を楽しむ、ということの方が Fika の目的であるように感じます。

友達の間でも、何かとすぐに "Fika しよう" と声を掛け合っていましたし、街を歩いているとそこかしこのカフェで Fika している人を見かけるので、スウェーデンに深く根付いている文化なのだと感じさせられました。

Fika から私が学んだこと

私がスウェーデンに滞在している間、数えきれないほど Fika をしました。友人とカフェに行って、コーヒーやスイーツを片手に話に花を咲かせた経験は、私に沢山のことを学ばせてくれました。

スウェーデンで暮らす人は時間の使い方が上手です。仕事や勉強をするときはとことん集中して、どんなに忙しくても Fika で息抜きをするのは忘れないという姿をよく見かけました。
適度に Fika を挟みつつ仕事を効率的に行う姿勢は、私も見習いたいと感じました。

また、各々が物事に自分なりのプライオリティをつけていて、それに沿った行動をしているということにも感銘を受け、心の豊かさはこのようなところから来ているのかな、と留学中に考えていました (因みに Fika のプライオリティは高い)。
忙しいと目の前のやるべきことしか見えなくなってしまいますが、その中でも自分を見失わずに過ごしていきたいですし、だからこそ Fika のような時間が必要なのかもしれないですね。

外出自粛が続き家にこもってばかりの人も多いと思いますが、皆さんもお家で Fika をしてはいかがでしょうか?

最後に

留学の醍醐味の一つに、現地の文化や慣習を肌で感じられるということが挙げられると思います。異文化に触れ、最初はストレスに感じることもあるかもしれませんが、自身の価値観やものの見方を大きく変えるきっかけになるでしょう。
ぜひ、皆さんも留学先で様々な文化に触れてきてください。

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それでは、次回の記事もお楽しみに!

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