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対話でお互いの「ふつう」を問い直す。中途入社と新卒10年勤務のバディ制度

「あの人は分かってくれない」
社会に生きていると、そう感じる心と無縁でいることは難しく感じます。

仕事をする上でも、自分の思う通りに進まない場面は多くあるのではないでしょうか。分かってくれない相手に対して憤ったり、悲しんだり、分断してしまったり…。その多くは、お互いの「ふつう」がぶつかって起こっているかもしれません。組織内の役割やそれまでの経験、見ている範囲によってボタンの掛け違いは簡単に起こります。

GCストーリーでは、社員が幸せに働くために相互理解を大切にしています。今回は相互理解プログラムの一つ「バディ制度」でバディ(相棒)を組んでいる2人の対話から、お互いの「ふつう」を問い直す様子をお届けします。

中途入社と新卒10年勤務。立場が違う2人がバディになった理由

佐藤:僕、峯田さんとバディになったって後輩に話したときびっくりされた記憶があるんですよね。「新鮮ですね」って。なので、最初にマッチングの経緯を話そうかなと。

峯田:そうなんだ。うん、いいね。

バディ制度
GCストーリーの成長支援プログラム「マインドプログラム」の一つ。
任意参加であり、参加者の希望と事務局のマッチングによって1対1のバディが決まる。スタート時に個人がバディとの関わりから得たいことを設定し、終了時に振り返りを行う。バディは相互理解のため定期的に交流の機会を設けている。

佐藤:僕も峯田さんも希望を出してお互いを選んだんですけど、まず峯田さんから理由を聞いてもいいですか?

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サービスプロモーショングループ
峯田 洋輔(みねた ようすけ)

2011年新卒入社。6年間法人セールスを担当後、製造チームの一つであるプロジェクトチームへ。その後体制変更によりサービスプロモーショングループの事業責任者へあたる立場に。現在は製造チームとセールスチームの連携強化を図りながら、新たな事業の柱を模索している。社内のスキル成長支援にも携わる。持ち前の明るさで場を沸かす名司会者でもある。
Twitter:@Yo_minecching / note:https://note.com/minecching"

峯田:俺、佐藤さんのすごいところって組織の垣根なくいろんな人と繋がるところだと思ってて。Twitterとかそうじゃない。

佐藤:そうかもしれないですね。

峯田:社外の人を巻き込んで勉強会を開いたり人を紹介してくれたり、垣根なく繋がり合う世界を目指してるというか。俺もいろんな人と繋がりたいタイミングでもあったから、楽しく思える人と一緒にできるといいなあって佐藤さんを選んだんだよね。

佐藤:ありがとうございます。僕が峯田さんとこういう機会があるといいなって思っていたことは、「GCストーリーのDNAを知る」でした。

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事業推進部
佐藤 政也(さとう まさや)
 
2015年中途入社。脚本家を志し上京。ライター、介護施設の相談員等の職を経て法人セールスとして入社。マーケティング、新規事業開発、GC編集部の立ち上げ等に関わる。現在はGC編集部の編集長としてオウンドメディアの運営をしながら、採用広報も担当。事業部のMVV策定など社内の「言葉」領域に広く関わる。
Twitter:@ux_market/ note:https://note.com/ux_design


佐藤:僕は組織の垣根が薄くなり関係性が溶けていく将来が来ると思ってソーシャル上で活動していたんですけど、やっぱり「中」も改めて知りたいなって思ったんですよね。中というのはGCストーリーのことで、関係性が緩やかになっていくからこそ、僕たちの組織が大事にしている価値観を知りたくなってきました。その意味で、ずっと新卒から働かれている峯田さんは特にGCストーリーの価値観を体現されていると思ったんです。

峯田:なるほどなぁ。

佐藤:僕は外っていうより「これからどうなるか」「これから大事になる概念は何か」に興味があります。働き方が変わって、社会の価値観も変わっていく時に、今は組織の体幹の強さが大事になると思っているんです。このタイミングで一人一人が何を考えているのか、何を感じてるかにすごく関心があるんですよね。自分の生き方や働き方を問い直す方も多いんじゃないかなと。僕も何か出来たらなーって思ってます。

峯田:素晴らしいな。一つ一つちゃんと目的が明確だよな、佐藤さんの仕事って。

課題ドリブンと好奇心ドリブン。異なる原動力が生む信頼と尊敬

佐藤:峯田さんは最近の関心領域とかあります?

峯田:サービスプロモーショングループを永続的に利益が維持できる体制にするのがやっぱり一番。全ての情報収集はそのためにやってるな。言われてみると、「興味関心」って思考があんまりないね。

佐藤:峯田さんは課題ドリブンですよね。僕は好奇心が良くも悪くも強い性格なんです。

峯田:なるほど、その違いも面白いな。

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佐藤:峯田さんは構造で物事を理解する思考が強いですよね。

峯田:分かる?すごいね。

佐藤:営業の時もプロジェクトマネージャーの時も、根本にはそこが活きてるんだなーって見てました。かつ、既存事業の職種として一番大きいプロマネとセールス、そのどちらにも貢献できる羨ましさはあって。
僕は一点突破型なんですよね。僕は僕なりに組織にとって何が出来るかを考えて、試行錯誤してこのポジションに行き着いたので、その対比が面白いなって思いました。

峯田:佐藤さん、ストレングスファインダーで「未来志向」持ってるよね。良い悪いじゃなく、佐藤さんは未来の組織にどう貢献するか考えた時にそのポジションを選ぶんだなと思った。俺は、どちらかと言うと活発性が作用してすぐ動きたくなるから、思考回路が全然違うなあと思ってて。両方いないといけないよね。

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▲佐藤さんのTOP5の資質。GCストーリーでは社員全員がストレングスファインダーを受けており、相互理解に活用しています。

佐藤:思います。ただ、不安になる時はありますね。未知のものって、普通の人は違和感を持つじゃないですか。自分としては「ここの領域はGCストーリーと合う」と思っているけど、実は不安、みたいな。

峯田:そこを信じて進める理由は何なの?その信じる力がすごいなって思ってて。俺も新しいことを色々と仕掛けてるけど、毎回皆のためになるのかって悩むんだよね。信じて突き進めるコツを教えてほしい。

佐藤:一番強いのは好奇心なんですよね、純粋に。僕の中での葛藤は、自分の中の好奇心が利己なんじゃないかって部分なんです。「これは面白い。将来の組織のために役立つだろう」と思っても、誰のためにもなっていなかったらどうしよう、でも自分はこれを信じたい、みたいな不安とワクワクがあって。最後にはどうしてもやってみたいから、その代わり誰よりも成果を出します、って感じで働いてますね。

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峯田:不安もありながらなんだね。全然感じたことなかった。

佐藤:めちゃくちゃ感じながらやってますよ。峯田さんは働く原動力って何ですか?

峯田:最終的には、みんなが自己実現できる組織だったら幸せだと思うんだよね。そのためには会社が利益を出して継続していかないといけないのは大前提で、その過程で自分たちのスキル面もマインド面も成長していくことが必須だと思ってる。だから今は、利益を生み出す力をつけたい。それが全体のためになるという思いが原動力かな。

佐藤:なるほど。峯田さんは自分の最大の強みと最大の弱みって何だと思いますか?

峯田:最大の強みは、明るいことだね。弱みは思考の深さかな。最近新サービスを考える上で苦労してる。だからTwitterを始めたんだよね。

佐藤:最近始められましたよね。

峯田:思考力をつけることに繋げたいなと思って。事実を収集して、記事の本質をつかんで要約する。そこから何が言えるかを考える。1日最低1回は呟くのが自分の中でのルールなんだけど、愚直に何かをやり続けるのは得意だからね。

佐藤:僕の場合は、自分の強みは好奇心と自己駆動力な気がしています。弱みは、マネジメント力があまりないと思ってます。リーダーシップは方向性を示す人で、GC編集部では僕がやろうと思っています。でもリーダーシップって、一人だとおかしな事を言ってる変な人じゃないですか(笑)。その時に大事なのがフォロワーシップだと思ってるんです。草原で一人の裸の人が踊る動画知ってますか?

峯田:知ってる知ってる。

佐藤:「二人目」が僕には必要で。編集部だと後輩のみさきちがフォロワーシップを担ってくれて、辺田さんがマネジメント的な役割でフォローしてくれるんですよね。

峯田:一個聞いてもいい?リーダーシップで発言する時って、意志を乗せて自分の言葉で話さないといけないじゃない。情報収集から自分の言葉になるまでどういう過程を経てるの?

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佐藤:これだって思ったら、個人でプライベートの時間を使い実験を始めるんです。手応えを掴んでから、組織に持ってくる。泥の中に手を突っ込むみたいなことをやってます。考え方の根底に「答えは本人の中にしかない」と「やってみなきゃわかんない」があるんですよね。

峯田:そういうことか。手を動かしてる間に腹落ちさせるわけね。


共通していたのは、「影響力がある」ゆえの葛藤

佐藤:峯田さんも僕も、仕事を教える側の役割じゃないですか。意識してる部分ありますか?

峯田:一番は「影響力があること」かな。強みの明るさも含めて、良くも悪くも空気を左右してしまう。本当に発信に気をつけなければならないと思ってる。その反省は本当に毎日繰り返してるな。

佐藤:そうなんですね、意外です。僕が気をつけてることも峯田さんの話に近いです。フラット型組織ですけど、やっぱり年上で経験があるとどうしても社内で影響力が大きくなってしまう。僕、愛嬌あるおじさんになりたいんですよね(笑)

峯田:いいね。俺もなりたい。

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佐藤:峯田さんはもう愛嬌あると思います。
最近、相談されにくいリスクを考え始めてるんです。相談するべき相手が不機嫌だったら話しかけにくいじゃないですか。それで事故起こり得るなって思ってて。なるべく機嫌よくいたいと思いつつ、やっぱり真剣に仕事してると時々そっけないことがあったり。

峯田:なるほどね。俺は、正直コミュニケーションを分けてるかな。チームリーダー達とは敢えて信頼関係のもと感情を出す時もあれば、メンバー相手だと怖がられちゃうと悲しいからねぇ。

「誰を幸せにするか?」は自分なりの視点で設定する

佐藤:峯田さんから見て「GCストーリーらしさ」って何だと思いますか?

峯田:仲間のために尽くすところ。それを総称してみんな「GCストーリーはいい奴が多い」って表現してると思う。困ってる人がいたら助ける人ばかり。仲間の定義や範囲は変わってきてると思うけど。

佐藤:ステークホルダーの幸せ」がミッションですもんね。ステークホルダーの範囲は個人に委ねられている。

峯田:俺らの会社の存在目的は、誰を幸せにするかって話だもんね。

MISSION
ステークホルダー全体の幸せ
VISION
収益・事業の発展と、
幸せな組織づくりを同時に実現することで、
世界のモデルになる。
VALUE
「素直」「成長」「信頼と尊敬」「未来を創る」
「愛すること、感謝すること」

佐藤:峯田さんは自分が考えるステークホルダーをどう定義されてるんですか?

峯田:自分たちのいる業界は意識してる。だけど、本当に出来てるかで言うとまだまだ実力不足だな。日々戦ってる感じ。

佐藤:僕も日々葛藤はあります。視野が最近広くなって来たせいか、世の中の悲しい出来事が自分の延長線上で起きていると感じるようになったんですよね。現在進行形で起こっている多くの出来事が、回りまわって自分や周囲の将来に影響を与えると思うと、関係ないとは思えなくなったんですよね。

峯田:なるほどね。俺、MVVも全部手段だなって思ってる。自分が一番パフォーマンス上がるところにみんな設定すればいいんだよね。

佐藤:確かに。お互い違う視点を持ってるからこそ、部署は違いますけど自分達のやるべきポジションにコミットしていきたいですよね。僕も峯田さんもGCストーリーでいわゆる中堅になって、このタイミングで何を考えどうアクションとるかって大事だなと思ってます。

バディ制度を通して気づいたお互いの「ふつう」

佐藤:バディ制度を通して、自分と相対する人と話して自分の特性がはっきりした感じがあります。やっぱり自分は未来に目が向いてるんだなぁとか、好奇心で動くんだなとか。それは普通だと思ってたけど特徴の一つでしかないんだなって。それをさらに活かして仕事したいと思いました。

峯田:俺もそうだなって思った。どんな役割でも、どんな人でも必要なんだなって改めて思いました。

佐藤:本当にそう思います。では、今日はこの辺りにしましょうか。ありがとうございました。

峯田:ありがとう!


文・編集/櫻庭実咲         デザイン/清川伸子


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