ゲイのアイドルの推し活と疑似子育て
みなさんは推し活ってしてますか?
僕は何人か推しがいます。
推し活についてゲイと話してるときになんでハマってしまうのか…と考えた結果、疑似子育て体験なんじゃないか?という仮説が出たので今回は推し活と疑似子育てについて考えてみました。
推し活とはイケるとは違う
推しという言葉は広く使われるようになりましたが、僕の中では「推し」はイケるとはちょっと違う感じです。
いや、もちろんかわいい、かっこいい人を対象としてるんですが…その人とどうにかなりたいとかっていうよりも幸せになってほしい!
応援したい!という気持ちが強いです。なので、個人的にはイケる人と推しは別だと定義しています。
ゲイが女性アイドルを推すこと
多くのゲイは女性アイドルの推し活をしています。なんとか坂、なんとか娘、なんとかピンクなどなど。
それはもちろんイケる!とか性的対象!とかでは全くありません。
なのにゲイの多くはオーディション番組でも熱心に彼女らを応援し、デビュー後は全力で応援して彼女らに元気をもらっています。
子育てのような感覚
デビュー当初は全然MCでぎこちなかった子が最近ではライブですごく盛り上げ上手になってるから成長を目にするたび泣いてしまいそう。
あんなにダンスが苦手だった子が今ではダンスに歌に、成長した。ファンも増えて嬉しい、泣きそう。
そういう声は珍しくないですよね。
これって子どもに対して思うような感じにも少し似ていますよね。我が子がいたらもっと溺愛すると思いますが、その感覚に似てませんか?
推しのアイドルが出すグッズはださい、ださくないとか関係なく買ってあげたいし、もっと人気になってもらうために宣伝までする。
成長を目にするたびに感動し、推しが悲しい気持ちになったら同じように悲しくなる。
もしかしたら自分に子どもがいたらこんな気持ちなのかな、と同時にゲイのそういう子への愛情がアイドルに向いているんじゃないかと思ったんです。
子育てできない僕らの愛情の先がアイドル
ゲイは結婚して、子どもをつくって、子育てして…というノンケだったら普通と言われることができません。
日本では結婚もできませんし、同性婚で養子をもらって子育て、なんて夢のまた夢でしょう。
内心、ゲイである僕は自分がそうなんだ…と自覚してからそれは割り切ってしまっていました。
結婚もできないし、子育ても縁がないし、一生一人で生きていくことになるんだろう、と。
しかし、年々収入が増え、自分の時間の余裕も増え、なにかを愛でる気持ちの余裕が出てきます。
例えば、草花や動物は年々愛くるしいものに見えてくるし、実際育ててみると観葉植物1つとっても愛情を注いでしまいます。
その心の隙間にアイドルという存在がすっぽり埋まるんです。愛情の行き先、行き場を失った愛がアイドルへと注がれるのでしょう。
それはゲイだけじゃなく独身の人は同じような気持ちなんじゃないでしょうか。アイドルなこともあるし、それがペットであることもあるでしょう。
ペットよりも手軽に疑似子育て体験ができるからこそ、アイドルの推し活がゲイにも人気なんでしょう。
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