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以前勤めていたブラック企業の話⑤

こんばんは。ご覧いただきありがとうございます
前回までの記事はこちらをご覧ください



ビンタの恐怖

ビンタされてから数日たったころも
僕は仕事に励んでいた。
やはりビンタされる恐怖が体に染み付いているようで、
シフトの入念な確認、家を出る時間の
1時間前からアラームを10分刻みに
かけるなど、できる対策を確実に行なっていた。

もう2度と遅刻するわけにはいかない、、
心の中で何度も呟いた

偽りの連休


そして慌ただしく6月も終わり
とても暑い7月に突入した。
驚いたのがその月は、珍しく早めに
休みのシフトが決まったのだ。
月の休みは7日だったので、休みは一般的な企業と
大差ないかなと思う
ただシフトを見ているとふと疑問が残った

金土日で3連休の週があったのだが、
僕の名前に休みのマークがついていたのだ。

「え!三連休じゃんラッキー」

と思ったのも束の間
同じ日付で会社の行事予定を確認すると
他店舗で洗車のイベントを行う旨が記載されていた。

おかしいぞ、、?金土日の3連休で本当に休みなのか?
これ間違ってシフト作られてるんじゃないか?

そう感じた僕は店長代理のSさんに話を聞きに行った

「S店長代理、お伺いしたいのですが、
この3日間って僕休みなんですか?」

するとS代理は

「あ、そんな簡単に3連休は取れないよ。
その日は他店舗でイベントやるからそっちの手伝いに行ってね」

と言い放った

あぁ間違いですらないわけだ。休みの日で仕事しろってことかぁ
いろんな気持ちが込み上げてきたが、苦虫をすり潰し
「わかりました、お疲れ様でした」
と僕は帰路についた

帰りの車で、おかしくね?そんな気持ちだけがひたすら心の中で響いていた

思い返せば、この小さなストレスの積み重ねが後々に響いたんだろう
徐々に擦り切れ摩耗していく
まるでタイヤのバーストのようだ
同時に、勉強してこなかった自分の責任でもあるかと思った
もちろん転職を考えなかった訳ではないが、
どうせ自分の学歴で転職なんてしたって、どこも一緒だろうと
やる前から諦めていた

初めてのイベント

そのイベントの目玉は新型洗車機導入と大々的に銘打ったイベントだった
そして任命された業務が、お客様のアテンドと、洗車を受注したお客様の車の移動だった。新型洗車機の導入ともあって、洗車は大盛況

記憶は曖昧だが確かその日は100台を超える車を移動したと思う

イベントの日は謎に全員早番で出勤して、遅番までいるので
労働時間は15時間近くになるわけだ。
ただ昼休憩はたったの20分だ笑
弁当食べて速攻で現場戻るのがまた驚きだ
まぁ小休憩などは順番で回ってくるが、それにしても大忙しだ。

ましてや夏場の炎天下、水分補給は各自で行うよう通達があったので
合間見て行なっていたが、炎天下での洗車や給油のアテンド
僕は疲弊し切っていた。それでも次々に洗車の車は増え続ける
あっというまに、1日目が終了した。

僕は疲れ切り、家に帰り速攻で寝た
イベントは3日間あった。
明日も早く起きて出勤しなければ、、

そしてイベント2日目に
僕は盛大なやらかしを行うことになる。

次回

ご覧いただきありがとうございました。こちらのnoteでは、ブラック企業に勤めて疲弊していた僕がホワイト企業へ転職するまでの物語を描いています。次回の更新をご期待ください。

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