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以前勤めていたブラック企業の話④

こんばんは。ご覧いただきありがとうございます
前回までの記事はこちらをご覧ください



恐怖の通知


遅刻した僕は大焦りで車を運転していた
朝ご飯を食べていなかったので
どうせ怒られるなら、もういいかなと
諦め半分でコンビニに寄ろうとした。
するとケータイに着信があった。
恐る恐る画面をみると上司だ、、
電話にでた

「おまえいまどのへんだ!!」

激昂している、これでコンビニいるなんて口が裂けても言えない、、

「〇〇付近を走ってます!!」
と返した。すると一言

「さっさとこい!!」

つーつーつー

電話が切れた。

これはまずいなぁ
逃げてしまいたい気持ちで
いっぱいだった。
でも行くしかないのでお店に向かった

駐車場につき、スタッフルームに向かい
速攻で現場に出た。他のスタッフの目も
冷たかったが、例の上司が「お前よ」
と近寄ってきた。
当時19歳の僕は恐怖しかなかった。
あぁまずいなぁこれと思いつつ
大きな声ですいませんでした!!!
と深々に頭を下げた。

するとちょっと来いと店舗裏の人通りが少ない
ところに連れていかれた。
これは相当怒られるぞ、、僕は危険を察知した
そして上司が一言いった

「歯を食いしばれ」
3ヶ月たち会社に染まりかかっていた僕は
「はい!!」とまた大きく返事をした。

上司が右手を大きく振りかぶって
平手でぱあんと頬をぶたれた
あの時の衝撃、痛み今でも鮮明に思い出す
親父にも殴られたことないのに、、
とまるでアムロ・レイの気持ちになった

今考えたら普通にパワハラなんだが
当時の僕はこれが社会かと
素直に受け入れていたた

ただ良くも悪くも上司は
さっぱりしている人でその後は遅刻に
ネチネチ言ってくる事はなかった
そんな一面も体育会系だなと思った

謝罪周り

そして目まぐるしい1日が始まる
その上司に違うスタッフに謝罪しろと
言われ、まずは謝罪に回った
他店舗にヘルプに行っていた先輩もいたので、
電話で謝罪した。謝罪しまくりな僕だ
そしてのその時のバイト生(彼とは後々成績を競い合うライバル関係となるのだがそれはまた後ほど)にも出勤した時に「やらかしましたね」なんで知ってるんだろうと思い聞いてみると。お店の場所が彼の近所で通学路だったらしく、空いてないお店をみて色々察していたらしい、、

あぁなんて日だと思いながらその1日も終わった。
上司には打たれ、先輩には怒られ、年下のバイト生には憐れみの表情を向けられて、、

ただ厳しい会社だったが、とりあえず頑張るかと
思い、タイヤ交換が入れば率先してタイヤを探しに行ったり、洗車の吹上げも綺麗にかつスピーディを意識した。遅刻の失敗を取り戻したかったのだ。
昔からそんな根性がある方ではなかったが、
厳しい環境、厳しい上司、そんな状況に
追い込まれて今まで知らなかった
自分と出会えた気がしていた。

そして仕事終わりにタイムカードを切ると
上司が近づいてきた
またなんか言われるんだろうか、
恐る恐る待っていると
「また明日から頼むぞ、お疲れさん」
労いの言葉をかけられたのだった。

ブラック企業であることは変わりないし、
日中のビンタとか色々頭をよぎったが、
励まされている気がしてなんだか
妙に嬉しかったのを、今でも覚えている。

こうして僕は徐々にブラック企業での働き方に
洗脳され、慣れつつあった。

このあと更に大きなやらかしを
するのだがそれはまた別の機会に

次回

ご覧いただきありがとうございました。
こちらのnoteでは、ブラック企業に勤めて疲弊していた僕がホワイト企業へ転職するまでの物語を描いています。次回の更新をご期待ください。

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