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ゲイに自己肯定感が必要な理由

ご覧いただきありがとうございます。
この記事では、ゲイに自己肯定感が必要な理由についての2点と、どうしたら自己肯定感を高められるかをお伝えしたいと思います。最後まで読んでくださると嬉しいです。

LGBTと精神的健康

自己肯定感(ありのままの自分を受け入れること、自分に対しYesと思える気持ち)は、ゲイだけでなく、全ての人にとって大切なものです。
しかし、心理学の研究では、LGBTの精神的健康や自己肯定感は、LGBTでない人と比べて低いことが示唆されています。オープンに自分のことを話せない環境や、周囲の(無意識による)同性愛嫌悪にさらされることなど、様々な要因があると思います。

自己肯定感が低いと、そもそも生きること自体が辛くハードなものになると思いますが、特にゲイにとって、自己肯定感が影響していると感じたことについてお話ししていきたいと思います。

恋人や友達を作るのにも自己肯定感が必要

ゲイが恋人や友達を作るためには、とりあえず『会う』ことが必要になってきます。その方法は出会いのためのアプリだったり、ゲイバーだったり、ゲイのサークルだったりします。
そこに行きさえすれば、ホイホイと声をかけられる恵まれた人は良いのですが、多くの人は勇気を出して自分からアクションを起こす必要もあるでしょう。

ここでは、出会いのためのアプリに絞って、自己肯定感との関係に触れたいと思います。
アプリでは、写真やプロフィールを参考に、イイネやメッセージを送ることからやりとりが始まります。
自己肯定感が低いと、なかなか最初のアクションが自分から起こせなくなります。自分から先にイイネを押すのは勇気がいるのは想像しやすいと思いますが、たとえ相手から先にイイネが送られてきたとしても『自分と釣り合うわけがない』と考えてしまい、なかなかイイネやメッセージを返すことができなくなります。
ある程度の自己肯定感があると、『どうなるか分からないけど、とりあえずやりとりしてみるか』という心持ちで関係をスタートさせるきっかけができます。

出会いは失敗の方が多い

アプリの出会いの成功率をちゃんと調べたことはないですが、僕の場合、失敗の方が多いです。
・イイネを送ったけど返ってこない
・メッセージを送ったけど返ってこない(途中で終わる)
・会ってみたけど、次に繋がらない
・性的な関係にはなっても友人関係や恋愛関係にはならない
などです。

恋人を作る、友達を作るなど、アプリで目標を達成するためには、失敗にクヨクヨ落ち込むよりも、ひたすらに走り続けなければならない時もあります。自己肯定感が低いと、『やはり自分には魅力がない』『自分には恋人は作れない』『アプリをやっていても無駄。疲れた』という風になってしまい、足が止まってしまいます。
ある程度の自己肯定感があると、『ダメだったか、くそー。次、次。』と気持ちを切り替え、走り続けるエネルギーが枯渇するのを防いでくれます。

自然に暮らしていて自然と恋人ができる環境ではなく、自分で出会いを積極的に求めなくてはならず、そこでの失敗経験も多くなるゲイだからこそ、自己肯定感が自分を守ったり、次に向かうエネルギーをくれます。

リスクのある性行為・性的関係から身を守る

ゲイに自己肯定感が必要な理由の2つ目は、リスクのある性行為から身を守るためです。また、望まない性行為や性的関係から身を守るためにも自己肯定感は必要です。

HIV等、同性間で感染しやすい病気があるため、性行為時にはコンドームの着用が必要です。しかし、中には「生でしたい」という人もいます。そのような要求に対して、はっきりとNOと言えるか、流されてしまうかに自己肯定感が影響していると言われています。

また、本当は好きではないけれど、求められたから性行為をしたり、交際をしたりというケースもあります。

ある程度の自己肯定感があると、『自分の身は自分で守る』『嫌な時は嫌と言う』『ここで関係が終わっても、他にちゃんとした人がいるはず』と考え、嫌なことにはNOと言ったり、自分の要望を伝えられます。
一方、自己肯定感が低いと、『別にいいか』『もうどうにでもなれ』『他に自分を求めてくれる人はいない』と考え、流されてしまうことや、モヤモヤとした感情を性行為で埋めようとしてしまうことがあります。

自己肯定感を高めるために

では、自己肯定感を高めるためにはどうしたらよいのでしょうか?
興味がある人は、『自己肯定感』や『セルフ・コンパッション』というワードでYouTubeや書籍を調べて見てみると良いと思いますが、せっかくなのでここでも簡単ではありますがお伝えしたいと思います。

①自分を否定している自分に気づく

まず、最初のステップとして、自分を否定している自分の声に気づきましょう。『自分なんて』『あ~また失敗した』『〇〇してる自分が悪い』など、自分にとって優しくない声掛けをしていないか、自分の中の声に耳を傾けてみましょう。

②友達にだったらなんて言う?を考える

否定的な声かけをしていることに気づいたら、少し思考を変えてみます。例えば、「友達がそういっていたらなんて言う?」です。
・自分なんて→そんなことないよ。
・あ~また失敗した→どんまい、次頑張ろう。挑戦した証じゃん。
・〇〇してる自分が悪い→相手が悪いこともあるじゃん。全部が全部あなたのせいじゃないよ
等、友達相手に対してだったら優しい声かけをすると思います。その声かけを自分にしてあげてください。
他にも、否定的な声かけに対し、「本当に?」と問いかけてみても良いでしょう。

③自分だけじゃないと言い聞かせる

自分だけがダメに感じてしまいがちですが、自分と同じように考える人、失敗する人、責める人は世の中にたくさんいます。
自分を責めて、孤独に感じる時には、自分だけじゃないと言い聞かせましょう。『先輩だってミスをしたことがあるだろう』『心理士というのは皆こういう気持ちを経験するだろう』『きっと他のゲイもこういう失敗を繰り返してきたのだろう』と、周囲の人にも目を向けてみましょう。

④自分によしよしする

分かってはいても、頭の中の声に、思考で対抗するのは難しいかもしれません。そういう時は、紙に書き出してみるのも手ですが、言葉でなく、体を使って自分に優しくしてみる方法もあります。
自分の頭をポンポンとしたり、胸に手を当てたり、肩をトントンとしたり、お腹をさすったり、自分が落ち着く方法でやってみましょう。
泣いている赤ちゃんをあやすように、『泣いててもいいんだよ』『大丈夫だよ』と自分に頭の中で声をかけながらでも良いですし、特に声をかけずによしよしとしていても良いでしょう。

※やっていて余計に辛くなる場合にはこの方法はやめておきましょう。
※一人で辛い気持ちに襲われる時、一人ではないことを思い出しましょう。あなたの力になってくれる人や場所は必ずあります。

今回の記事は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
健やかに幸せに暮らせますように。また、辛くて困難な時も、乗り越えていけますように。


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