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銭湯と僕⑨

僕が良く行っている銭湯である、梅の湯さんが『めぞん梅の湯』というものをやるとTwitterでアナウンスをされていた。

梅の湯さんの近くにある、とある場所を使って地域の人達を含めて色々なことができるスペースを作るということ。そのスペースを作る作業的なことをやる人の募集をしていました。所謂アルバイト的なものではなく、ワークショップみたいな感じで色々とやっていくみたいだった。

僕はやのさんやアツシさん、金春湯さん、仁岸湯さんとの出会いもあって人見知りが改善しつつあったので銭湯で何かできるのであればお手伝いをしたいなと素直に思い、参加することにした。

そして、ワークショップ当日。
元々、僕は梅の湯の常連(自分で言っていいのか分からないけど)ではあったけど三代目の栗田さんときちんとお話をするのはこの日が初めて。さらに、どんな方が参加されているのかも一切分からなかったのでかなり緊張していた。普通に銭湯に行くだけならこんなに緊張しないのになあ。

めぞん梅の湯の場所に行くと、既に栗田さんともう1名が居た。
もう1名の方は地元の方とのことで、自己紹介をしてさっそく作業を始めた。この日に行ったのは、壁のペンキ塗り。板張りのままだったのでそこを白くみんなで塗って行こうということだった。簡単なDIYみたいなも。
作業的には難しいことではなかったけど、初めてやることなので相変わらず緊張していた。

作業をしながら、この『めぞん梅の湯』をどのように使っていくのか等色々な話しをした。文字通り、梅の湯さんと何かコラボをしても良いし、地元のママさん会などに使ってもらったりしても良い。あるいはコワーキングみたいな使い方だっていいかもしれない。地域密着として何かをやることをメインとして、それ以外の使用方法を考えていくというような形式。

ここで栗田さんや参加者の方と色々な話しをして、僕の心の中にあったモヤモヤ見たいな物が晴れた。僕は銭湯が大好きで、色々な銭湯に行ってブログを書いてSNSに投稿して。SNSを通して同じ銭湯好きの人達と情報交換をしたりして、とにかく楽しかったけど一方でもう少し銭湯のために何かできないだろうかって勝手に思っていた。ただ、宣伝したり誰かに良いよって伝えるだけじゃなくて自分も一員として何かをしたい。

さらに、銭湯と言えば僕は地域の利用客が多い印象を持っていた。
実際に銭湯が大好きになって、この印象が間違っていなかったことにも気が付いた。もちろん僕みたいに銭湯が好きで色々と回っている所謂一見さんも沢山いるけど、メインのお客さんとしてはやっぱり近くに住んでいる方々が大多数だった。それを見ていた僕は『銭湯×街』ということのお手伝いがしたいといつしか思うようになっていた。

めぞん梅の湯はまさにそれをこれからやろうとしている所だった。
その場所を作るためという事だったので、僕自身は参加して本当に良かった。また、ここで栗田さんと色々とお話が出来たことによってさらに僕は銭湯が好きになっていく。好きというよりも、銭湯をやっている方々への感謝の気持ちが強くなって、ありがとうという気持ちが湧き出てくるようになった。

そうなってくると、もっと銭湯の裏側を知りたいと思うようになる。
ここから僕はもう少し踏み込んで銭湯に近づいていく。
その話はまた次回。

余談ではあるけれども、めぞん梅の湯は今現在コロナの影響もありほとんど何も出来ていない状態です。せっかく使える形にはなってるんだけどなあ。改めて何かやる時にはきっとアナウンスがあると思いますし、僕もアナウンスをしようと思いますので気になる方は是非。

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