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YC W23 Batch - Vitalize Care

YCの採択企業から個人的に面白いと思ったスタートアップを紹介します。
今回は医療従事者のメンタルヘルスに対するソリューション、医療スタッフの需給予測と人員配置自動化、などのサービスを提供するVitalize Care。
(YCサイトの冒頭では需給マッチングが前面に出ていますが、Webサイトではメンタルヘルスソリューションが書かれているので既にどちらかにピボット済みかもしれません。)

需給調整プラットフォームについては、同社が提供するプラットフォームは各医療機関のリアルタイムの患者の需要と病状に応じて効率的に医療スタッフを配置します。
また、需要予測のアルゴリズムを使って事前に医療スタッフの需給ギャップを予測し、最適な医療スタッフ配置を提案します。
同社が行うパイロットプロジェクトでは人員配置の最適化により年間$2M超の労働コスト削減を見込んでおり、また今までマニュアルで行っていた人員配置作業の自動化により配置担当スタッフ労働時間を月60時間の削減することを見込んでいます。

そもそも彼らが解決したいヘルスケア市場の課題として、スタッフのバーンアウト割合の高さとそれに対するメンタルヘルスソリューションの不足があるようです。カウンセリングセッションの枠が限られており1ヶ月以上待つのが当たり前の状況でそもそもカウンセリングセッションを受けようと思う医療従事者が全体の5%にも満たない、かつヘルスケア現場専門のカウンセラーではないためカウンセリングの効果も限定的になってしまっているとのこと。

この課題に対して同社で開発しているプロダクトがメンタルヘルスソリューション。医療スタッフ側ではモバイルアプリで簡単に認定を受けたコーチや同業界の人間と1on1やグループでのセッションが予約でき、マネジメント側はスタッフのメンタルヘルス状況を可視化したダッシュボードで各職員の状況を細かくチェックできます。

創業者はVeeraj Shah、Sanketh Andhavarapu、Nikhil D'Souzaの3人。
Veerajはケンブリッジ大学で公衆衛生のMD/PhDを取得してヘルスケアバックグラウンドの人材。SankethはシードステージのデジタルヘルスケアスタートアップでPdMの経験がある。Nikhilはエンジニアとしてデジタルヘルスケアスタートアップでの就業経験ありということです。

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