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【 白夜行 】東野圭吾 読書記録(短文1分少々)

≪二人の気持ち、原作を読後、ドラマを観てやっと『白夜行』の全てが納得できました≫

【 内容 】1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。
被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。
二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。
そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。
広告文より

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『白夜行』東野圭吾さん大人気作品。
分厚い854ページ読み応えある文庫本。

はるか昔に観ました。内容、堀北真希さん、山田孝之さん、ふたりの事だけは覚えてました。

いや、映画は高良健吾さんだったんですね。ドラマが山田孝之さん&綾瀬はるかさん、ごっちゃになってました。
内容もほぼ覚えてませんでした。
結局、忘れていたお陰でスゴく楽しめました。

舞台は大阪より始まり、最初の殺人事件より19年間のふたりの物語。

章の初めの主人公は笹垣潤三、事件を追う刑事。そして重要人物は、

被害者の息子、桐原亮司、
容疑者の娘、西本雪穂。

章が移る度に主人公は代わり、
章の交互にこのふたりが登場し、次章へ続く度にちょっとしたふたりの繋がりを思わせる出来事(事件)がおこる。
しかしふたりが一緒にいる接点がない。

絶妙に構成された話の流れにグイグイと引き込まれました。

ふたりが大人になり、何を求めしたかったのか、結局最後まで心の声は聞こえませんでした。何を感じるかは読み手側に委ねるとの事なんですかね。

ボクには切なさが残りました。
決して満たされないんでしょうね。

物語の流れと共に、当時の昭和史の出来事がシンクロされ、「あー、あったあった。」なんて、懐かしい気持ちになりながら、結末まで楽しめました。

そうそう、桐原亮司の通っていた高校時代とかは前に読んだ、
東野圭吾さん、自伝?『あの頃ぼくらはアホでした』と、同じ時代設定で面白かったです。
#白夜行 #東野圭吾 #読書
#読書記録   #読書好き #ミステリー小説
#読書感想文

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ドラマ 【白夜行】
原作を読了後、気になってドラマも視聴。

脚本、森下佳子さん、うまく作り込みましたね。読者側のイメージを更に盛り上げる、知りたかった加害者側(ふたり)の葛藤をよく踏まえています。

正直、原作と雰囲気が大分違います。
内容も大分変わっていますが、どちらの世界観も【白夜行】なんですよね。

原作を読んだ後、ドラマを観てやっと、『白夜行』の全てが納得できました。

近頃、原作と映像作品の両方を観るのにハマっていて、原作をどう脚本家が料理するのか、毎回楽しみなのですが、このドラマは100点です。

森下佳子さん&綾瀬はるかさんコンビ作品、他の作品も面白いのが多いのに納得できます。

「世界の中心で、愛を叫ぶ」
「白夜行」
「MR.BRAIN」
「JIN-仁-」
「わたしを離さないで」
「義母と娘のブルース」
「天国と地獄~サイコな2人~」
このふたりにも今後も注目ですね。
#白夜行ドラマ   #森下佳子
↓『ドラマ白夜行』TBSチャンネル

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