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【君の脾臓を食べたい】住野よる 読書記録(短文1分弱)

≪純粋さや真っ直ぐな気持ちって、年を重ねた今になっても、眩しく心に響きますね。≫

【 内容 】
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。
それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。
読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!

「BOOK」データベースより

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【 感想 】
数年前(2017)に大ヒットした映画、ミスチルが主題歌で主人公役が北村匠海くん、ヒロインが浜辺美波さん、

二人とも、この映画をきっかけに世間で一躍有名になった気がします。

さて、大ベストセラー300万部の原作とはどんなものかと読んでみると、見事に感動してしまいました。

映画では12年後の未来があったけど、原作にはなくて、けど、どちらも最後の終わり方は良かったです。

主人公の「名前のない僕」は物事に対して逆らわず、日々を草舟のように目立たずゆっくり流れていたいタイプで、

ヒロインの桜良は天真爛漫で皆の人気者!同じクラスメイトで、今までなんの接点もなかったけど、偶然に彼女の秘密を知ってしまう事で急接近。

その真逆の二人が不器用ながらに徐々に惹かれ合うケド、気持ちをうまく伝えられず、はぐらかしたり、言い訳したり、もどかしかったりで、読んでてこっちも照れてしまう文章は久々で、読んでいて心が楽しかった。

と、同時に常に最初から桜良が病気で近い将来、いなくなってしまうのが分かっている事が切なくもなる。

実は奇跡が起きるんじゃないのとか、思いたいけど、最初のシーンが葬儀のとこからだったのも今思うと釘を刺していたんだなって……上手い構成です。

そう、全ては偶然ではなく……
想像以上に素敵な『共病文庫』彼女の真実と行動が心に響きました。

忘れかけてた十代の頃の純粋さや真っ直ぐな気持ちって、年を重ねた今になっても、眩しく心に響きますね。

二人の母親の子供を思う気持ち、そっと見守っていた感じもすごく良い。

住野よるさん、これがデビュー作なんですね。他にも映画化されてる作品も読んでみたい。

映画を観て原作を読むのが、やっぱり好きなんです。

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※夜のホテルでの遊び、トランプ『真実と行動ゲーム』これ読んだのが思春期の頃ならきっと真似してただろうな。

※咲良の唯一持っていた本『星の王子さま』ボクも大ファンなので、ちょっと驚きました。

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『君の膵臓を食べたい』には、なんと後日談を描いた作品があるそうです。

映画館で配布された『父と追憶の誰かに』と、CD特典で特別に配布された
『透き通る日々のもたれあい』の二作品。

現在、書籍化はされていないとか、いつか読んでみたい。

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⬇️映画『君の脾臓を食べたい』ホームページ

⬆️主題歌 Mr.Children『Himawari』

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