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あの時、先生は何を思っていたのか

忘れられない先生。誰にでも一人はいるのではないでしょうか。

私にも忘れられない先生がいます。

小学生の頃の算数の先生です。
その先生の一言を今でも思い出すことがあります。

その一言は「分かっているなら手をあげて発言していいからね」
です。


算数の授業の後に廊下で先生とすれ違った際に言われました。
あんまり毎回毎回手を上げて発言するのは好きでなかったので
何回に一回か手をあげるようにしていたんです。
目立ちたくないですし。

それを先生も察していたんでしょうね。
大人には心を見透かされているんだな、と思った瞬間でした。

涙が出た感動的なシーンでもなく、誰かに語れるものではないですが
私にとっては鮮明に残っている記憶です。
休み時間のあの廊下にはたくさん人がいたはずなのに、記憶の中の廊下には先生と客観的に見た私の後ろ姿だけが映っています。


この言葉を忘れられない最も大きな理由は、
この時先生は何を思っていたのか何度も考えてしまうからです。

・ただ単に生徒の積極的な発言を促したかったのか
・自身の授業を円滑に進めるために発言してくれる生徒を増やしたかったのか
・授業は関係なく、生徒との心の距離を埋めたかったのか

大人になればなるほど回答の候補が増え、わからなくなっています。

先生はもう母校にはいらっしゃらないのでずっと正解は不明なまま。
これからも候補が増え続けていくのでしょう。

お会いできても先生は覚えてないかもしれないですね。
ただ、私にとってはずっと忘れられない先生です。


想像できる感動よりも、ふとした何でもない日常に落ちてきた一言が私は好きです。


私も誰かにとって忘れられない存在になれるよう、日々自分らしさを身につけて行ければと思います。


そのために、たくさん学んでたくさん悩もう。


ではまた、次の投稿で。

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