webライターこそ、小説に触れてみてほしい
最近、社会人になってから初めて、小説を読みました。
そして、どっぷりハマっています。
読んでいる作品の著者は森見登美彦さんや西尾維新さんです。
小説の面白さについて下記ツイートしたところ、リアクションをしてくださった人がいらっしゃいました。
その人たちのプロフィールを拝見すると、まったく異なるバックグラウンドをお持ちでした。
さて、webライターの人に、どのくらい小説が読まれているのでしょうか?
私は、webライターとして活動をしていますが、先日小説に触れるまで、副業webライターのための本といえば、ビジネスやライティングに関する書籍なのでは?と思っていました。
しかし、実際に小説を読んでみると、webライターとして得られるものが多いことに気づきました。
本日は、私が小説という新しい世界に触れて、得られたものの一部をご紹介したいと思います。
webライターの人はもちろんのこと、読書を始めてみたいけど何を読んだらよいのか分からない、といった人にもご覧いただけるとうれしいです。
webライターにこそ小説をおすすめしたい理由
小説の文章と、webライティングの文章は似ていない部分が多くあります。
だからこそ、
幅広い表現に触れられる
文字以外から読者に想いを伝える技術を学べる
書くことの楽しさを再確認できる
などのメリットが得られるので小説をおすすめします。
1.幅広い表現に触れられる
小説のほうが、webライターが執筆する記事よりも表現の自由度が高いため、幅広い表現に触れられます。
私は小説の様々な表現に触れて、文章で人に物事を伝えることの難しさを改めて考える機会をもらいました。
ストーリーを文字だけで読者に伝えるために、小説の一つ一つの単語・文章は、webサイトの記事よりも練られていると感じます。
風景
表情
声
匂い
色
などを文字だけで読者に想像させる小説家の文章力は、非常に魅力的なものです。
webサイトの記事を作成する場合、特徴的な表現よりも読者が検索時に使用するであろうワードを使用する、いわゆるSEO対策をするほうが好ましい、といった事情があります。
そのため、小説の表現の自由さを全てwebライターの仕事に反映するのは難しいです。
ただ、作成する自身の記事の、一つ一つの単語の意味への意識を高めることができます。
小説を、執筆記事の単語・文章の役割を考えるきっかけとしてみてはいかがでしょうか。
2.文字以外から読者に想いを伝える技術を学べる
小説を読んでいて魅力的に感じるのは、その文章だけではありません。
改行のタイミング
余白
も読者の感情を揺さぶるツールの一つであると思います。
小説は、webの記事以上に、読者の文章を読むテンポが、内容の理解・共感度に大きな影響を与えるでしょう。
私にとって小説の自由な改行のタイミングから生まれる余白は、惹かれるポイントでした。
webライターの仕事では、改行や余白を意図的に調整することは多くありません。
むしろ、毎行の改行がルールとなっている納品先もあるほどです。
そんな中でも、箇条書きや表を活用することで、余白を調節できます。
小さな工夫で読者が執筆した記事を読みやすくならないか、を意識し続けたいと小説を通して思いました。
3.書くことの楽しさを再確認できる
小説には、一文一文に遊び心が散りばめられています。
そんな文章を読むことが、書くことの楽しさを思い出すきっかけになります。
webライターをしていると、ついつい「書くこと=仕事」になってしまいがちです。
ライター活動を始めたころは、「書くこと=楽しみ」と言っていいほど遊び感覚で取り組んでいました。
慣れて仕事を早くこなせるようになったのは嬉しい反面、仕事感覚が増してしまっている現状を、少し寂しく思います。
遊び感覚で何かを学べているときほど、充実していることはないでしょう。
また、小説は、書くことの楽しさを再確認できると同時に、心を落ち着かせられます。
ビジネス書は
目次を読む
自身が欲しい情報が載っている箇所を予測する
その一部分だけ短時間で確認する
といった使い方もできます。
一方で小説は、誰もがゆっくり、隅から隅まで読むものです。
小説を読む時間を通し、心は自然と落ち着きます。
私だけかもしれませんが、たとえミステリー小説を読んだときでも、興奮だけでなくリラックス効果も得られるんですよね。
ライターとしてのモチベーションを高め、かつ、メンタル面を整えてくれる小説は、書く技術を学べるというメリットを除いて考えても、webライターにおすすめしたい存在です。
まとめ
本日は、webライターの私が小説をおすすめする理由をご紹介しました。
小説を手に取ったのは、社内にいる読書が趣味の人の話がきっかけです。
それまでの私は、限られた時間でどれだけビジネス書から学びを得られるか、だけを意識しているタイプでした。
小説に触れ、webライターの仕事では出会えない文章の世界に触れられたのは、非常に貴重な機会でした。
読むだけでなく、小説を書いてみて、作ることの難しさを学ぶものよいかもしれない、と思ったほど小説にハマっています。
ライターとしても書くまでは記事がどのような過程で、どのような工夫や苦労の末出来上がっているのかを知リませんでしたので、小説も試しに書いてみたら、今はまだ知らない魅力を見つけられるのかもしれません。
本記事を通し、少しでも小説に興味を持ってくださった人がいましたら、スキマ時間に読み始めてみてほしいです。
また、すでに小説を読まれている人がいましたら、ぜひおすすめの著者を教えていただけるとうれしいです。
ではまた、次の投稿で。
*後日、初めて小説を執筆してみましたので、お時間あればご覧ください*