犯人しか知らない証拠を盗む〜“書く仕事がしたい”を読んで③〜
犯人しか知らない証拠を相手に気づかれずに盗めたら興奮しませんか?
佐藤友美さんの“書く仕事がしたい”を、読んで、インタビューや日常会話の質について、考え直すことができました。
当たり前ですが、インタビューにて、相手から誰もが知っていることしか聞き出せなかったら面白い記事は書けません。
今まで他の人が聞き出せなかった事実を記事にできれば、魅力に感じてくださる方を増やせると思います。
それを聞き出せるかどうかは、聞き手にかかっています。
どれだけ相手のことを事前に知れるか、どれだけ相手に興味を持てるか、で当日のインタビューの質が変わります。
他の人が知らない事実を聞き出せた瞬間は、この事実をもとに相手と何ができるだろうか、とわくわくします。
少し考えただけでも思い出されるシーンがあります。
例えば、
・高校生の時、学年のアイドル的存在と付き合っている友達から、ぱっと見た際の二人の雰囲気からは想像できない悩みを聞いたとき
・就活のとき、事前に企業研究をしてからインターンに参加し、そこで人事からウェブサイトに載っていない情報を収集したとき
・製品開発の仕事において、製造先の現場の担当者から、実はお金も時間もかけて改善した工程を教えていただいたとき
などです。
“書く仕事がしたい”では、他の人が知らない事実のことを「犯人しか知らない証拠」と表現していました。
私はこの表現に触れて、先ほどの例で得られた事実が、誰もが簡単に入手できる情報でないことを再認識しました。
・今の言葉は、普段から誰にでも発していないのではないだろか
・本当はその言葉の裏に悩みが隠れているのではないだろうか
・普段の彼/彼女の雰囲気は、何かを隠すためにオブラートに包んだ姿ではないだろうか
など、可能性を意識して探ることを、最近は忘れてしまっていた気がします。
直接お会いするのではなく、WEBで一緒に仕事をすることが増えた今、犯人しか知らない証拠を盗む技術は、より価値のあるものとなっているでしょう。
WEB面会で自身の本音をあっさり見抜かれたら、一目置かざるを得ないですよね。
人と直接会いづらい環境だからこそ、その一回一回において
・相手と会いたいと思ったわけは何か
・相手から何を聞きたいのか
・今後、相手と何をしたいのか
を整理するようにしたいと思いました。
たくさんの隠れた証拠を盗んで、感情の豊かさを向上させ、いつまでも好奇心に溢れたまま生きていきたいものです。
ではまた、次の投稿で。
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