【映画】ゲーム映画化作品ワースト5

今から10年以上前、並み居るアクションスターたちの高齢化に震えたハリウッドは新しい金策を頼るためコミックとゲームに目を付けた。

そして残念ながら、その多くはひどい出来だった。

コミック映画はそこそこ出来がよくなったほうだが、ゲームの映画化については多くの製作者が映画化するのをほぼ飽きてしまったのかあまり映画化自体が珍しくなってきた。

確かにゲームの映画化作品がすべて駄作とは限らない。

まず「サイレントヒル」は1作目のみを限定するなら名作だといっても過言ではない、今年公開された「ランペイジ」もゲームが原作だが映画化していろんな意味で大成功だったといっていい出来だった。

だが逆に言うと映画化に成功したのはこれぐらいであとはほぼ失敗したといっていいだろう。

そんな中でも、恐ろしい出来のゲーム映画ワースト5を挙げていきたいと思う。

①バイオハザード3

今から15年以上前にポール・W・アンダーソンによる「バイオハザード」は誕生した。

確かに1はそこそこ面白かったし、2は1ほどではないが原作の「バイオハザード2」をベースにした作品だったのは感心が持てたと思う。

しかし市街地を舞台にしたサバイバルが面白かった本作がなんといきなり「マッドマックス」や「北斗の拳」顔負けの世紀末アクションに代わっており、以降はこの世界観で作品が展開されていった。

なんと、さらに主人公アリスが超能力者になっていき「X-MEN」のごときバトルを繰り広げていくのである。

監督はバイオハザードよりも「X-MEN/エイジオブアポカリプス」を映画化したいのではないだろうかとすら思えてくるほどにひどい。

この作品以降は原作レイプがおそろしくひどくなっていき、原作の名前付きキャラはほぼアリスの噛ませ死んだはずのキャラがよみがえるという質の悪いアメコミ映画のようになっていった。

これと同じぐらいにゲームのほうも「バイオハザード4」以降はアクションに比重を置きすぎていった。

その後それも飽きられていたが「バイオハザード7」にで見事にゲームのほうはなんとかもちなおした、一方でこの映画のほうはだれも見向きもせずに終了した。

っていうかこれ、別にバイオハザードじゃなくてもよくね?

普通に「ゾンビvsミュータント」とかでいいやん、ダメか?

②ストリートファイター

ジャン・クロード・ヴァンダム全盛期のころに制作されたカプコンの人気ゲームを映像化した本作。

確かに恐ろしくひどい映画ではあるが、故ラウル・ジュリアのベガことバイソン将軍は中々名優を使ってるだけあってカッコよかった。

しかし、肝心の映画の内容というと国連軍の軍人ガイルが独裁国家の将軍バイソンを打ち倒すという劣化版コマンドーであり街で喧嘩をしているという意味での「ストリートファイター」から大きく離れた内容になり下がっていた。

その後、チュンリー主人公の映画が作られたが、これも正直youtubeのプレイ動画をみてたほうがマシな低劣な内容であったという記憶がある。

っていうか別にストリートファイターじゃなくてもよくね・・・・?

③トゥームレイダー2

アンジョリーナ・ジョリーを一躍有名人にしたシリーズである本作。

残念ながら、そのデキは恐ろしくひどい。

確かに冒険と宝探しがメインの話ではあるが、それを置いておいても内容は単調である。

要するに早い話がアンジョリーナ・ジョリーの「ワタシ、スゴイ」的なプロモーションビデオだ。

2に至っては「ピッチブラック」をパクったとしかおもえないほどそっくりなクリーチャーと戦い、ジェラルド・バトラーとニャンニャン(死語)するというだけの内容である。

1もひどい出来であったが、少なくとも相棒のオタクや執事にも活躍の場があったのに対して本作は活躍すらしない添え物になっていく。

そして、本作は「スピード」のヤン・デボンのキャリアを死滅させた呪いみたいなもんがある。

デボンはエメリッヒ以前にあった「ゴジラvsグリフォン」(内容は平成ガメラのまんまだけど面白そうだよ!っていうかこっちのが企画は早いよ!)の映画化を監督するはずだったが、「ホーンティング」や本作の惨状をみるにあまり期待はできなかっただろう。

今年に公開された新作はまだマシな映画だった。

④ファイナルファンタジー

当時FF7やFF8をあてて大盛り上がりだったスクウェアを死に追い込んだ本作。

内容はなんとびっくり、超未来SF映画である。

って、せめてそこはファンタジーだろう!!せめてスチームパンクだろう!!

確かに、FF7は未来っぽい描写があったけどそっちでいくのかよ!!!9はSF要素あったけどまだスチームパンク系ファンタジーだったろーが!!!

と多くのファンはのけぞった。

でもCGはすごい当時としてはすごかった。でもそれだけだった。

要するに「別にこれはファイナルファンタジーじゃなくてもよくね?」という話である。

なお、本作以降スクウェアはエニックスと合併して両者そろってFFとDQ双方の歴史に泥をぬるクソゲーとクソリメイクを量産していっている。

そして、地味にJRPGというジャンルは絶滅していったのだった。ぷんすか。

スーパーマリオ 魔界帝国の女神

日本の有名なゲームキャラを映画化した本作。

正直この映画化企画自体に無理があったといっていいでしょう。

なんと監督は二人いておそらく途中で「もうわし、ええわ」となってやめたのだろう。

内容はスーパーマリオというかゲッターロボの恐竜帝国でドンジャラホイ!といった感じである。

あの故デニス・ホッパーがクッパ大王を演じているが、正体はガメラのようなカメ怪獣ではなく恐竜人間である。

最後はゴジラみたいな恐竜に変化するが、顔しかうつらないあたり予算がギリギリだったのを感じさせる。

「原作とは違うけど、出来はいいよ」という風な擁護があるがそれはいくらなんでも無理な話である。

「別にマリオじゃなくてもよくね?」と思ってしまう映画化はいかがなものか・・・。

まあ、この映画化の企画自体に無理があったのだろう。

まとめ

まあ、はっきり言った話「これゲームが原作じゃなくてもよくね?」となるような映画は今後ハリウッドさんは作らないでいただきたいものである。

ゲームの映画化は少なくともゲームの世界を作ることに関してはがんばってほしい。

こういった企画もほとんどハリウッドのお偉いさんがゲームをプレイしてないというのが諸悪の根源だったりするのだろう。

かといって原作をプレイしてるやつが作っても出来はイマイチになったり、中途半端なところ再現したりして終っていくのがオチだろう。

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