「障がいは言い訳」この考えこそ障害者を苦しめる。

ここに告白するが、俺は「反社会性パーソナリティ障害」にカテゴライズされる精神障害者だ。

精神障害というのはかなり理解されにくい。健常者の友人とも付き合いがあるし、そのたびに「お前が障害者なんないわー」といった感じの言葉だ。

うーん・・・・個人的にいえば俺もどこが悪いのかわからないが、周囲にはよくわかってしまうようだ。

おれ自身、不眠症なときがたまにあるし体調が悪いときはかなり眠れないときがある。そういった場合はすぐに休めと行政から言われているので休まなくてはいけないが、それを家族・知人にいっても「お前の体調管理が悪いんじゃ」とこっちがけなされる一方だ。

実はこう見えてもかなり繊細な性格でちょっとした音や光にすぐに反応し、気になったら怒ってしまい眠れなくなってしまうのだ。

また「反社会性パーソナリティ障害」の悪いところで一度興奮し感情が高ぶるとなかなか自分でも抑えようがない。気になる所はとことん気になってしまう。

そして、その結果眠れなくなる。

だから仕事もろくに続かないし、上司からの要望にキレてしまったり攻撃的な態度をとってしまうことが多い。

俺は自分の最期は精神病院で発狂して孤独で狂い死ぬと思っているし、覚悟している。

そんな中でこんなポスターがあったのが話題になっていたのを思い出した。

「障がいは言い訳でしかない」そうだ。

俺から言わせればこれは大きな間違いだ、「障がいは言い訳にすぎない。負けたら、自分が弱いだけ」こう自分に言い聞かせることで「自分が弱いだけで社会が悪いわけではない」と自分を追い詰めてしまい自殺してしまったり、過労死してしまう障害者はかなり多い。

それなのにこんなものを作ってしまうなんてあまりにも無神経だ。

おそらくこれは身体障害者に限定しているのだろうけど、身体障害者であるからこそ健常者と自分を比較してがんばってしまい欝になったりしてしまうことがあったり、将来を悲観したりしてしまう人がいたりする。

それでも人生を楽しんでる人も勿論いるが、それをすると誤解した健常者に「あいつは生活保護を使ってる」といわれてしまうようになる。

そして植松某や長谷川豊某のようなやつを生み出してしまうのだ。(俺はあいつらも精神障害者だとおもっている。)

こんな無神経なポスターを製作した人間が俺は本当に大嫌いだし、こんなものをはった東京都にも腹が立つ。

「障がいは言い訳」なんかではない、だが「障がいは個性なんかでもない」・・・これに尽きる。だから俺は「障がい」とか「障碍」なんて言葉でごまかそうとは思わない。俺が思うに障害というものは生きていくうえでのデメリットだ。だから障害なんだ。こんな当然のことを理解できないで何が「クールジャパン」だ、ばかばかしい。

俺の場合はキレやすい・眠りにくいという性格がデメリットだ。

と、こんなことをいうと「クラシック音楽でも聴けばいいじゃん」という無神経な馬鹿がいるがそんなもんを聞いても眠れない。薬でおさえるしかないのだ。

こんな俺に対しても果たして「障がいは言い訳にすぎない。」なんていいきれるだろうか?

いえるんだろうなー、そしてこの記事をみても「いや、それは君の甘えではないか」と思っちゃうんだろうなあ・・・。

重ね重ねいうが、「障害は言い訳」と無神経に言う人間は考え直してくれ。おたくらの「当たり前」はこっちでは通用しないんだ。



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