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なぜ仮面ライダーBLACK SUNは駄作なのか

※本レビューはネタバレを含んでおります※


アマゾンプライムで配信された仮面ライダーBLACK SUNを視聴しました。

はっきりいいます、本作は駄作です。

ぶっちゃけ、10時間を無駄にしました。

僕は庵野さんの作品が嫌いなので、シン仮面ライダーとだいぶ被っている本作と比較してやろうというような悪いスケベ心で本作をみたんですがあまりの本作のトンチキぶりにびっくりしています。

まあ~~~ひどい。

まあ、そんな作品ではありますが…まず最初によかったところを説明しましょう。

よかったところ

本作の良かったところ、それは役者たちに尽きる。

本作の最大の悪役としてあのタレントのルー大柴さんがでてくる。

なんと演じる役柄は総理大臣である。

どうですか?悪い顔でしょ??

なんと本作の総理大臣は、祖父も総理大臣の経験者で一族代々で怪人をいじめていたという役柄だ。

恐らくモデルは故・安倍晋三首相だろう。

あんな事件があったから、製作者はこれ「出していいのか?」と内心ビビりまくっていただろう。

まあ、彼は本作で最大の貢献者だろう。

彼だけではなく、吉田羊さんも怪人役として出てくる。

まあ、これがドンピシャだ。

この吉田羊さんは怪人形態になってもかなりうまい、本職の声優さんと並べてもまったく劣らない本当にうまい演技でした。

またキャラクターも面白い、それまで三神官という幹部であったが、ほかの幹部を裏切りシャドームーンと手を組む。

そして、なんとシャドームーンとキスをするのだ。

このエロチックさは「大人の特撮」でしか出せないだろう。

逆にいうとそこまでするならベッドシーンがあったほうがより面白いものになったんじゃないかと思うのだが…そこはできないんだろう(ブー)


とまあ、よかったところを語るまではここぐらいにしましょう。


駄目だったところ


では、そんな本作は駄作なのか?
そして、なぜダメな作品にしている理由を四つにまとめてみました。


①時系列がバラバラでややこしい。
②アクションパートが退屈
③キャラクターの立ち位置がブレブレ
④政治描写が極めて稚拙

さあ、これらの理由について私なりに自由気ままに書いていきたいと思います。


①時系列がバラバラでややこしい。


まず本作、1970年代と2020年代に飛び飛びしながら話が展開される。これがまあややこしいのである。

あっち行きこっち行き、しながらストーリーが展開する。しかもビックリすることに1部のキャラは若いころの方がおっさん顔だったりするのだ。

なんですか・・・これは・・・。

普通のドラマであれば、過去話は1話まるまる使うだろう。

それをせず現在と過去を飛び飛びで描きながら、話を展開する。

もっとまともなシナリオライターはいなかったのか?

②アクションパートが退屈


本作のアクションパートだが、まあ退屈です。

どれだけ大人向けにこの作品は作っているんです!と言い訳しても…まず基本的に仮面ライダーはプロレスであるということを忘れている本作は正直、別に仮面ライダーという題材をつからなくてもよかったんじゃないだろうか。

でも、それだと脚本が通らないんでしょうねー。ハハハ。

しかも無駄に残酷なんだよね…モータルコンバットみたいに怪人を殺すから‥。

でもね、残酷だから凄い!というわけでもなく退屈なんですよね。

誰が死ぬのか…どうやって倒すのか!みたいなワクワクがない。

ちなみに僕は仮面ライダーについて詳しくはありませんので、コメント欄であれはこうだ!これはこうだ!という解釈をぜひみせてください。

③キャラクターの立ち位置がブレブレ


次に本作であるが、キャラクターの性格・立ち位置が常にブレブレにブレまくる。

まず最初に、ビルゲニアというキャラが出てくるが…こいつは何がしたいのかわからない。

ヒロインである女の子をさらい、怪人にするが…なぜ怪人にしたのか理解できない。

次にビルゲニアは女の子の母親を女の子の目の前でつれてきて「お前の娘に怪人になる姿をみておけえ!!」と高笑いをしたり、最終的に母親を惨殺するような残虐性をみせる。

なるほど、こいつは母親の仇なのだな…残虐なタイプなのだな…と思ったら気がつけばヒロインを助ける立ち位置にやってくる。

そして、ヒロインに「ビルゲニアさん…」とその死に際に死を悼んでもらえるという謎のポジションにでてくる。

さらにこのビルゲニアにヒロインを売り飛ばした黒人ハーフの青年だが、まるで「裏切りなんてなかったんだよ!」と言わんばかりにヒロインの味方をする。

さらに裏切りも許されるというまさかの事態に陥る。

怪人たちもあっさりシャドームーンをリーダーとして迎え入れたり、常にブレブレである。

誰が何と戦っているかわからない状態なのだ。

あ、これ「シン・エヴァ」のまんまですよね?そうなんです。それに似てるんですよ。

まあ、そんなわけでキャラクターはヘボい。

主に怪人側がそんな奴ばかりなので、そりゃ人類からバカにされるよなーと笑っちゃいますね。


④政治描写が極めて稚拙


さあ、皆さんここが本作の最大の問題点だ。

そう、政治描写。これがね、本当に稚拙なんです。

明らかに怪人=在日コリアンとして描かれているのですが、もうこれがわかりやすい。

SFってメタファーがわかりやすいとダメダメなんですが、これはその典型例。

しかも小悪党として「在特会」的なレイシスト団体が出てくるが、こいつらは殺人・リンチも上等な存在として描かれている。

でも、「在特会」がそんな事件を起こしたこと・・・あったでしょうか?

別に在特会を擁護するわけではありませんよ、ただ連中は口ばかり集団という印象が強いので、到底こういう実力行使はできませんよね?

しかもなんと…怪人を産みだしたのは旧日本軍731部隊だった!というオチまでつく。

いやアー日本って悪い国ですねーHAHAHA。


まとめ


というわけで、本作ですが

30/100点

という感じになりますかね。

まあ、ひどい作品です。


(追記)

ちなみに本作…なんと最終的にはルー大柴の総理大臣が怪人に殺されて、そのあとを継いだ秘書が総理大臣になるというオチになります。

この秘書が、あの岸田現総理大臣にそつくりなのだ!!!!

そして、ヒロインたちはなんと日本にクーデターを起こすべくテロリストとして密かに武装しながら戦いの時を待つというとんでもないバッドエンドで終わります!!

いやー製作者の思想がにじみでてますねー。

これ辞めた方がいいですよ。

あのね、仮面ライダーはね…子供もみるの。アンタの政治思想を駄々漏らしにしながらやるもんじゃあないの。

正直言って、この話は大人気ないダメな作品だなと思います。

もっと怒ったほうがいいんじゃないの、ライダーファンの皆さん。






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