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聞こえにくい学生が障害者手帳なしで就活してみた -面接実践編-

GATHERINGインターン生のかりえです!

今回は障害学生の就活体験記、第三弾の【面接実践編】をお届けします!

現在大学4年生の私ですが、昨年6月ごろに無事就職活動を終えました。
約1年間就活をしてみての気づきや反省がたくさんあったため、今後就活をする障害学生の皆さんの参考になればと思い、このシリーズを連載しています🎶

前回の自己分析編の記事はこちら▼

第一弾の記事はこちら▼


私の簡単なステータスです👇

・都内大学4年生

・軽度〜中度の聴覚障害

・障害者手帳なし

・アニメ、マンガが好き。写真が好き。

軽度〜中度の聴覚障害があり、普段は補聴器を装用して生活しています🦻

(最近補聴器を新調しました!!)
また、障害者手帳は取得していません。
障害以外はごくごく平凡な大学生です!

今回は障害学生の就活【面接編】をお届けします。

自己分析等の準備を踏まえ、面接にどう臨んでいたのかお伝えできればと思います。


第一印象が肝心!

障害関係なく言えることですが、初めて人と会う時の第一印象は3秒から5秒で決まると言われています。そのため、面接でも面接官と対面して挨拶する時の第一印象がものすごく重要です!

特に、障害がある事をオープンにして就活する場合、面接官によっては障害に対する偏見や先入観が生じることもあります。そのような偏見を払拭して良いイメージを持ってもらうためにも、面接では挨拶や振る舞いを意識しましょう!

  • 笑顔でいること

  • はっきり話すこと

この2点は必ず意識しましょう。

また、面接となると厳かな場を想像して緊張してしまいがちですが、かしこまりすぎずラフに接することを心がけましょう。面接官は「普段のあなたがどういう人なのか」を知りたがります。そのため、一字一句暗記した言葉よりも、あなたの性格が垣間見えるような言葉を出せるように、面接官を「少し仲の良い先輩」くらいに思っておくことがおすすめです。

ちなみに私は、緊張しすぎないように自分のことを「近所のオバチャン」だと思うようにしていました!(笑)

障害について伝えるタイミング

「一般雇用枠の場合、どんなタイミングで障害を伝えるべきか」について、私はエントリーシートに書いておき、面接の最初の自己紹介の時にもサラっと伝えることをおすすめします。

最初に伝えておく理由として、
①後々言い出しづらくなったり、最後に伝えて重く受け止められたまま終わってしまったりすることを防ぐ
②相手を戸惑わせることを防ぐ
の2点が挙げられます。

①に関して、人によっては面接中に障害のことを隠している気分になり、面接に集中しづらいなんてこともあります。また、一番最後に伝えると、面接終わりの空気が重くなり、マイナスな印象で終わってしまう可能性があります。

②について、就活はいわゆるマッチングです。私たちが企業を選ぶ権利があるだけでなく、企業も私たちを選ぶ権利があります。エントリーシートに障害について記載せずに面接で初めて伝えると、企業があなたに抱いていたイメージがズレ、困惑させてしまいます。場合によっては「騙された!」となってしまうかもしれません。

以上のような理由から、障害についてオープンにするつもりであれば、エントリーシートに記載し、自己紹介の時にもサラっと伝えることで、お互い気持ちよく選考を進めることができるのではないかと思います。

私の場合は、面接最初の自己紹介に付け加える形で
「聴覚障害がありますが、ご理解頂けますと幸いです」
「聴覚障害があり、面接中は聞き返しがあるかと思いますが、それ以外は問題ございませんのでご理解いただけますと幸いです」
と伝えていました。
「その点以外は問題ない」と文の最後に伝えることで、障害=マイナスで終わらせないような伝え方を心がけました!

しかし、これはあくまで私の経験で、障害の程度や種類によっても変わってくると思います。一つの事例として参考にしてください。

配慮の伝え方について

入社後の配慮について相談が必要な場合は、自己紹介の時だけでなく、最後に改めて話すことが重要です。相手の企業には障害を持つ社員の前例がないことも多数あります。配慮事項をしっかり伝えなかったために、入社後「こんなはずじゃなかった」となるかもしれません。自分のためにも企業のためにも、必要な配慮についてはきちんと相談しておくといいでしょう。

ただ、配慮事項を伝えることでマイナスなイメージを与えないか心配する方もいらっしゃると思います。その場合は「できない」ことを伝えるだけではなく、「できる」ことを伝えるよう意識して話してください。例えば聴覚障害の場合、「電話の対応はできません」と伝えるよりも「電話の対応は難しいですが、文字起こしが使用できれば内線の連絡は可能です」や「電話の対応が難しいですが、メールでのやりとりであれば問題なく対応できます」などの伝え方が有効です。できることを最後に付け加えることでマイナスな印象を持たれるのを避けることができます。

就活を進める中で、社会の中では障害へのイメージがまだまだ偏っていると感じる場面も多々ありました。ですが、言い回しを意識するだけで自分への印象を変え、障害以外の部分を正しく見てもらうことにつながります!否定で終わるのではなく、肯定文で終わらせることをぜひ意識して、面接に臨んでください!


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人✍️

名前は「かりえ」。中度の聴覚障害の大学4年生。普段は両耳補聴器で生活しています。趣味は漫画、アニメ、美術館など多数・・・。好奇心旺盛です。




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