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【独り言】思い込みのチカラ

最近面白い記事を発見しました。
脳科学の実験結果についてお話しされた、東京大学の池谷 裕二教授の講演の内容です。(以下のリンクの中央やや下の部分)

記憶に関する実験の結果を若者と年輩者で比較するのですが、「心理テスト」と称して行う場合と「記憶力テスト」と称して行う場合で点数を比べると、若者はどちらも点数が変わりません。

しかし、年輩者は「記憶力テスト」と言われて点数が如実に落ちます。加齢で記憶力が衰えるという思い込みのせいで、ネガティブな自己暗示がかかって能力を低下させているというのです。

これは記憶力のことに限らず、身の回りで多くのことに当てはまると思います。

例えば私が今まで指導してきた生徒でも、算数や数学で計算はある程度できても文章題になるとすぐに諦めてしまったり、英語の長文問題になると無理だと決めつけてしまうなど、自分で「出来ない」と思い込んで可能性に蓋をしてしまう子が多くいました。

反対に、勉強の自信のある子は放っておいても自分でどんどん上のレベルにチャレンジして、実力を伸ばしてさらにまた自信をつけるというサイクルを生み出します。「自分ならできる」というポジティブな自己暗示がいい結果に繋がっているんですね。

また、記事の中では「やる気は行動の結果から生まれる」ということも書いてあります。

振り返ってみれば私の受験も、「自分が本気を出せば何とかなるだろう」という根拠のない自信から始まり、勉強し始めてから徐々に道のりの長さに気づき始めて「これ本当に大丈夫か」と不安になりながらも、既に会社には辞表を提出して後にも退けないので、淡々と毎日のノルマをこなしていきながら無意識下でやる気を生んでいたのかなと思います。

かつてイチロー選手は、メジャーリーグのシーズン最多安打記録を打ち立てた際の会見で「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行く、ただ一つの道」と言いました。

これから自分にとって困難だと思われる道へ歩みを進める時でも、「絶対大丈夫」と自己暗示をかけ、やる気が出ない時もとりあえず行動に移し、コツコツと努力を重ねれば、案外なんでも出来るような気がします。

「やればできる」ってシンプルで月並みだけど、大切にしたい良い言葉ですよね。


なんてことをリンクの記事を読んで思ったのでした。

他愛のない独り言にお付き合いいただきありがとうございました。




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