リアル野菜生活100で起きた体の変化
２年くらい前の話ですが、仕事上のストレスが重なって胃潰瘍になりました。
穴が開くほどではありませんでしたが、今まで通りでの食事では胃の痛みやもたれが辛くなり、食欲もなくなってしまいました。
そんな折、何かで見た「フルーツだけを食べて生きている人」の話をふと思い出し、いい機会なので自分もやってみようと急に思い立ったのです。その中野さんという方については、下のリンクのインタビュー記事（やや古いですが）でどうぞ。
果物はもともと好きだったのと、胃が痛くてそれくらいしか食べたくないのもあり、好奇心も相まって自分でもフルーツ生活を始めてみることにしました。
本家の中野さんは水分補給までフルーツで行う超人ですが、さすがにそこまでは出来ないので、水だけは普通に飲みながら初日は朝はバナナとキウイ、昼はリンゴ、夜はグレープフルーツとブドウといった感じで過ごしました。
食欲が落ちていたので初日はこんな食事内容でも空腹感はなく、また胃の負担もなかったので案外これはいけそうだなと思いました。
ただ２日目になると早くも味のバリエーションが欲しくなり、困ってきました。さすがに１日３食フルーツ（しかも調理なし）となると、メニューが単調になりがちです。
店頭には様々な種類のものが並んでいますが、中にはメロンやイチゴなどちょっと高いものもあるので、あまり頻繁に手を出すこともできません。そこでフルーツだけでなく、アボカドやアスパラなどの、胃の負担にならないように味付けなしでも美味しい野菜系も摂ることにしました。
そうして３日経った後に、２つの体の変化が起きました。
まず一つ目に、ちょっと汚い話で恐縮なのですが、便の質が変わります。色がとても薄くなり、臭いがほとんどありません。２日目から少しずつ変化はしていましたが、３日目で明らかに変わりました。
もう一つは異常に疲れやすくなることです。よく炭水化物は体のエネルギー源と言われますが本当にその通りで、３日間まったく炭水化物を入れていないので、全然元気が出ません。ちょっと歩くだけでも疲れます。
たった３日で体が変わったことが実感できたので面白くはあったのですが、仕事に支障が出ては困るので、４日目からは玄米や納豆といったなるべく健康的なもので、炭水化物とタンパク質を体に入れるようにしました。これで疲労感はかなり軽減されるようになりました。
そうして中野さんのように純粋なフルーツ生活ではないものの、６：２：２くらいの割合で果物：野菜：その他を摂るようにして２週間経つと、さらに体の変化を感じました。
濃い味付けの食べ物はおろか、食品添加物もほぼ摂取ゼロの食生活のおかげか、味覚が鋭くなってきたのです。今までと同じものを食べても、味の細かい違いや深みを感じるようになり、美味しさが増しました。
さらに驚いたことには、なんと自分の体からほんのりとフルーツの甘い香りがするようになってきたのです！
当時で３７歳のおじさんですから、リアル野菜生活を始める以前は当然それなりの体臭を自分でも感じることがありました。
しかしこの時はおじさん臭どころか、ミックスジュースのような様々な果物の風味の混じった、とてもいい匂いがするのです！
さすがにこれに気付いたときはあまりの衝撃で、「うおっ、何だこれは！？」と思わず笑ってしまいました。
本家の中野さんも体から出る甘い香りのせいで、花や果実と間違えて虫や鳥が寄ってくるというエピソードを持っておられますが、最初に聞いたときはそんなわけないだろうと思っていました。
ところがたった２週間でこれですから、あの話は本当だったのかと感動しました。
そのまま同じ食生活を続けてもよかったのですが、そうこうしているうちに胃潰瘍も順調に癒えてきました。普段通りの食事ができるようになると食欲もどんどん回復し、フルーツと野菜以外の食べ物がとても恋しくなったので、じきにリアル野菜生活は終焉を迎えました。
今は糖尿病もあるので野菜や果物を意識的に多く摂るようにはしているものの、さすがに当時ほど比率は大きくないため、もう私の体から甘い匂いは出ていません（笑）
ですが、あの時に鋭くなった味覚は今でも残っていますし、何よりもあの魅惑の体臭がとても強烈に印象に残っているので、いつか何かの折にまたチャレンジしてみたいなあと思っています。
ちなみに中野さんは完全なフルーツ生活に入る前に、何か月か調整期間を設けて徐々に体を慣らしていったそうです。私のように急にガラッと食生活を変えることはお勧めしていませんので、興味のある方は事前に中野さんの体験談などをきちんと調べるとよいでしょう。
人間の体は日ごろ食べているもので作られるというのは本当です。体の不調を感じたら食生活を見直すことが大事だと、自分の体験から断言できます。体の変化を感じられると楽しくなってさらに続ける意欲が湧くのでオススメです。
それでは長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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