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自分が好きなものに限って弱く、どうでもいいものは強い、鳥取県という地

夏の高校野球が盛り上がってますね。

私の出身は鳥取県なのですが、残念ながら鳥取県勢は全国レベルで言うと弱い部類に入ります。

日本一人口の少ない県ですから高校の数も少なく、今年の県予選に参加した高校の数は23ほど。県予選で4~5回勝てば県代表になれるので、「楽勝過ぎる」とネットでよくネタにされます。

1位の愛知県なんか、180近い高校が県代表の座をかけて熾烈な争いを繰り広げるのですから、その差は歴然ですね。

また、春夏通じて未だ鳥取県勢は優勝経験がありません。もっとも優勝に近づいたのが、1960年の春で準優勝した時です。

決勝に行ったのが60年以上前、しかもその1回きり。

なんだかイチローや大谷翔平が偉業を達成する度に掘り起こされる、昔の記録を見るような気分になります。

私が生きている間に「鳥取県、甲子園初優勝」のフレーズを聞くことはあるのか…

ちなみに私は中学、高校と吹奏楽部に所属していましたが、吹奏楽も鳥取県は弱い方です。

毎年夏に「全日本吹奏楽コンクール」という、野球でいう甲子園みたいな大会があり、県大会→地区大会→全国大会という流れでステージが上がっていくのですが、これがまた鳥取県はすごい。

私が高校生の時なんか、中国地区大会・鳥取県代表の座4枠に対して、県大会出場校が8校しかありませんでした。なんと半分の高校が県代表になれちゃうわけです。

吹奏楽に詳しくない方は「マイナーな部活なら、そんなこともあるだろう」と思われるでしょうが、吹奏楽って超メジャーな部活です。

全日本大会への参加校の数でいうと、高校野球が約3500校なのに対し、吹奏楽も約3200校と、ほとんど変わらないレベルです。

それでいて県予選から地区大会に半分の高校が行けちゃうわけなので、結構ヤバいですね。もちろん本人たちは一生懸命頑張っているのですが、当然ながら競争がないので、実力や成績は全国レベルで見るとお察しです。

それが20年以上前の話ですが、今もほとんど状況は変わっていません。

私は野球も吹奏楽も大好きなのに、好きなものに限って鳥取県は弱い…

ちなみに鳥取県が強いものはないのかと、日本一のものを調べてみたら、

・らっきょうの生産量
・ハタハタの漁獲量
・書道用の和紙の生産量

うーん、どうでもいい…(好きな人はすみません)

さらに私はらっきょうが嫌いとくるので、個人的などうでもよさに拍車がかかります。

残念ついでにもう一つ、全国でスターバックスが進出した最後の県は鳥取県、セブンイレブンが本州で最後に進出したのも鳥取県(その後、沖縄県に出店して全国制覇)。ともに2015年と、割と最近のことです。

それぞれの1号店の開店時間前には、長蛇の列ができたとか。スタバはギリ分からんでもないが、コンビニのオープン前に行列とは…

そんな残念な鳥取県ですが、日本海の荒波とシベリア寒気団がもたらす大雪に耐えながら、超過疎化の流れに負けないようみんな頑張って生きているので、どうかみなさん心の片隅で応援してやってください。

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