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徒然日記:ロシア(あるいはソ連)という国・地域について

(タイトルに日記とあるが、続く予定は今の所ない。このテーマに触れるに当たって、何となくそう書いた方が収まりがいい気がしたから…)

この地域について語る時、まず個人的な話に触れずにはいられない。
私自身、大学ではスペイン語圏専攻の学科にいたが、実はロシア語圏専攻の学科にも心惹かれていた。それにはロシア文学の持つ力が影響していたと思う。子供の頃に読んだ『大きなかぶ』や『石の花』といったロシア童話や民謡、高校時代に手を伸ばしたチェーホフやツルゲーネフといった作家たちの作品によって、この地域に興味を掻き立てられていった。入試を受ける頃には既に、ソ連時代の独裁体制やシベリア抑留といった事を断片的に学んでいたが、それでもこの地域への関心は消えなかった。

結局私が試験を受けた年は、その二つの学科の試験が同日だったので、本命のスペイン語圏専攻に専念、無事そこに潜り込んで卒業まで漕ぎ着けた。けれども、在学中もロシア語圏への興味は尽きず、時々その地域に関する授業を取ったり本を読んだ。空いた時間で映画館に行き、ロシアを始めとする、旧ソ連地域の映画に触れたのもこの頃で、その文化・民族の入り混じった複雑さと豊かさに驚かされ、もっと知りたいと思うようになった。今でも、関連する本を時折読んだり、映画を見に行ったりしている。

そんなせいか、今回のロシアのウクライナへの侵攻を受けて、プーチン大統領ら高官の言動の背景を探るには、周辺地域の地理・歴史を知らなければ、と感じた。そうでなければ、今回の一連の出来事を理解出来ないと思ったからだ。
「そういや家にあったな、打ってつけの本が!」それで本棚から取り出したのが、写真にある『国際情勢ベーシックシリーズ CIS[旧ソ連地域]』(自由国民社)という本だ。
書名から分かる通り、旧ソ連が崩壊して間もない90年代に出版された本(家族が20年くらい前に買って読んだとの事)なので、内容が古くなってる部分もあるが、ロシア周辺の歴史(ルーシ王国や「タタールのくびき」(!)からペレストロイカまで)、ソ連の政治体制など、簡単にまとまって書かれているので、基本的な事を押さえるにはもってこいの本だと思う。
…と今月の初めから読んでるが、他の事に時間使ったりしてたので、ようやく半分過ぎた辺りまで読み進んだ状態だ(おいおい)。残り半分近くを読み終えた頃、戦況はどうなってる事だろうか。

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