見出し画像

2028年街から書店が消える日


著者小島俊一さんのコンサルでの出会い

著者の小島さんを知ったのは、職場での学習会の講師として来られていたことがきっかけです。
マーケティングやコーチング、人材育成など多岐にわたる話をしていただき、とても学びになったと記憶しています。
その際に、ご自身の著書である 会社を潰すな を薦められて参加者のほとんどが書籍を購入しました。
実際にご自身が立て直した本屋の内容を赤裸々に綴った書籍で、痛快な物語になっていて一気に読破したのを覚えています。
フィクション作品として内容は一部(名前なども含め)変更されています。

その後はメルマガ登録をしたので、定期的に(とはいっても月に1度も送られてこないので放置に近いのですが)メールマガジンが届いて何となく内容を見ていました。
株式の事や今後の世界情勢のことなども綴られていて、届いたメルマガは必ず目を通していました。

今回届いたメルマガは、「新刊を出します。私の全精力を注いで書きました・・」といった新しい書籍の紹介、広告でした。
一度、その内容のメルマガが届いた時は、「気が向いたら購入しよう」ぐらいの感覚でした。実際、月に電子も含めて4冊程度は書籍を購入して読んでいるので他に本を買っても読む時間をとれない・・と感じていました。
※購入している書籍はオンライン心理学講座の月1冊の課題図書と講師のお薦め書籍(野口嘉則さんのオンライン人間学コース)、他普段連続して買っている書籍とボイシーの木下さんの有料放送で取り上げている書籍・・これでだいたい4冊になります。

ザイオンス効果

そしてそもそも書籍のタイトルがそそられないのです(;^_^A
本屋さんで働いていたり、出版関係に興味があったり(ショッピングモールの関係の方など)、何かしらの関わりのある方以外で「2028年街から書店が消える日」というタイトルを見て購入するでしょうか?
というわけで、ネガティブなイメージになってしまい・・いつしか買う気もなくなってしまっていました。
そこに、小島さんのメルマガが続けて(1週間ごとぐらい?)2回同様の書籍購入の勧めのメルマガが届きました。
発売前に届いたメルマガは、書籍の外観の色をどの色にすればいいか?アンケートといった感じのメルマガでした。
何となく、アンケートに返信していました。
その後に届いたメルマガには、返信していました(笑)
「書籍、買います」みたいな返信です。
マーケティング手法としては使い古されていますがザイオンス効果というやつです。

「ザイオンス効果」という言葉は、ビジネスやマーケティングにおいて相手に親近感を抱いてもらいたい際に取り入れられる手法の一つです。この効果は、相手に何度も会ったり、繰り返し目にしたりすることで、だんだんと好感度が高まるという意味を持ちます。心理学者ロバート・ザイアンスが提唱したこの効果は、接触回数を増やすことで相手に親しみを持ってもらうことができます

Microsoft Bingチャット


で、感想はどうなの?

読んでみた感想ですが・・。
贔屓目なしに、サクサク読める感覚です。決して字が大きい訳でも、ページ数が少ない訳でもないのですが、本屋に就職しようか悩んでいる甥と著者の
会話を物語形式で綴っていて非常に読みやすいです。
いい意味でそのあたりは裏切られたと思いました。
ただ、前作の「会社を潰すな!」もサクサク読める小説だったので、思い出せばなるほど、小島マジックでした。
30名の出版関係者の方とのインタビュー形式で、出版に関わらない人にも学びになる点が少なからずあると思います。
ビジネス書としての学びと小説としての面白さを兼ね備えているので読了後には、読んでよかった・・と思えるかもしれません。
自分のビジネスにも転用できる点が多々ありました。
書籍のネタバレはしても問題ない(ネタバレしても読まない理由にならない)のですが書籍と連動しているYouTubeチャンネルが立ち上がっています。書籍のインタビュー内容を実際にやっていますので興味があれば登録してみてください。


ちょっぴり苦言も言ってみる

いいことばかりでは、感想としてどうなの?と思うので気になった点を少し。
マーケターだったり、コンサルだったり、コーチングだったりの知識が豊富な小島さんならではの見識が盛りだくさんなのですが、わかりづらい用語や本屋業界の事などは枠外に説明を追記してくれています。
が・・・。
読む人によっては???の用語もたくさん出てきます。
一例を・・
最初に出てきたのが
“ノブレス・オブリージュ”

鬼滅の刃でブームになった言葉ではありますが、認知が幅広く通っているとは思えない・・。ちょっと説明が欲しい・・と思いました。
他にもビジネス用語がたくさん出てきます。
ある程度、ビジネス書(マーケティングの指南書的な)を読んでいる方ならスラっと流せると思いますが、小説的な要素や会話形式といった誰でも読みやすいイメージならなおさら、用語の説明を入れるといい、と思いました。

“この文章は難しいので飛ばして○○から読み始めても構いません”・・といったところもありました。
興味のある内容だったのでしっかりと読んで理解も深まりましたが、耳にする機会の少ない専門用語は注釈を入れてもらえると読者層が広がるのに・・とモヤっとしました。
とはいえ、私にはちょうどよい難しさでした。
特にスマホでググったりしなくても知っている用語だったりで、楽しく読了出来ました。

時にはお薦めの書籍の紹介もいいもんですね。
今回は小島俊一さんの書籍ばかりでしたが、また全く違った書籍も紹介したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?