スプレッドシートで理解できる。経理が知っておきたい労働保険の費用構造
令和6年度、労働保険の申告・納付期日は7月10日です。
令和6年度、労働保険の申告。おわっている会社もあれば今からの会社もあると思いますが、労務が頑張っていて経理はあまりよくわかってないところも多いと思いますのでかいつまんで説明します。
経理らしく、「いくら費用化されるのか?」「支払はどうなるか?」ここの理解が深まると、資金繰り・事業計画・年度決算への対応に手触り感が出てくるのではないでしょうか。
経理としてしりたい「BS」「PL」「CF」
経理なので、スプレッドシートから理解したほうが早いかなと思います。
PL・BS・CF それぞれの関係を1年間に表現してみました。
あとは簡単な解説です。
労働保険の内訳
雇用保険、労災保険、一般拠出金。この3つに分かれています。
一般拠出金は、金額的な影響が小さいので、一旦無視しましょう
・雇用保険
失業給付・育休給付の原資となると理解しておくぐらいでいいと思います。
・労災保険
労働事故発生の原資です。
経理が知っておきたいこと「負担割合」
雇用保険:労働者 6% 雇用者 9.5%
労災保険:労働者 なし 雇用者 3%
従業員が毎月控除されている額の、約2倍の金額を会社が負担しているという概算計算になります。
経理が知っておきたいこと「申告は昨年実績」
消費税の予定納税と近い考え方でしょうか。昨年の実績(4月から3月)は確定しているので、その金額をもとに申告・納付を進めていきます。
PL,BS,CFを作ってみると
作ってみると、どこで持ち出しが発生するか、費用がどうなるか理解しやすくなるのではないでしょうか。
経理と労務、会社によってはかかわりがないところもある。
しかしながら、事業計画作成においては、正しく理解しておく必要があります。人件費に関連する税制も多くありますのでしっておいて損はないですね。
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