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【イベントレポ】こうして映像クリエイターになった〜キャリアの形成と転機〜SUNABACO presents AOI Pro.スペシャルトークイベント

2022年5月21日(土)、イベント「SUNABACO presents AOI Pro.スペシャルトークイベント『こうして映像クリエイターになった〜キャリアの形成と転機〜』が開催されました。

満員御礼で60名の方にご来場いただき、大盛況のうちに終了した当イベントの様子を一部ご紹介します!

【登壇者】

・株式会社AOI Pro. 代表取締役社長 潮田一 氏
・株式会社AOI Pro. CCO 永井聡 氏
・CluB_A所属 箱田優子 氏
・株式会社SUNABACO 代表取締役 中村良 氏(モデレーター)
・Garraway F ビジネスプロデューサー 植野直亮 氏

地方から、映画監督を目指すために必要なこととは?

(中村氏)東京だと、アルバイトなどのきっかけも多い。一方、地方でクリエイティブな仕事をしようとすると、そもそも、どこで誰に会ったらいいかわからない。大手に入らないと、全国ツアーなどの機会もないので、なかなかチャンスが掴めない、ということもありますよね。

(潮田氏)私は東京で生まれ育って、映像の勉強をしていたわけでもなかったのですが、偶然AOI Pro.に出会って、この世界に入りました。動きながら覚えていきました。

(中村氏)地方にいると、そもそもAOI Pro.のことを知らない、ということもあります。植野さんは、そういった「知らないで終わってしまう」ということがないように、出会いの場(GarrawayF)を作っているんでしょうか?

(植野氏)もう一歩踏み込んで言うと、自分達がまずは変わっていかなければ、新しい出会いを得ることはできない、仲間に入れてもらえるような場所を作りたい、という思いが、ここGarrawayFを作ったきっかけです。

(中村氏)ありがとうございます。
だからこそ、ご参加の皆さんに是非お願いしたいのは、単に「いい話を聞いた」と言って終わりではなくて、自分自身のキャリアを築くきっかけにしてもらいたいと思っています。

映画作りたいという方は手をあげてもらってもいいですか?
CM作やりたい人は?

(それぞれ、半数近くが挙手)

(永井氏)(半数が挙手したことに対し)いいですね。今、地方や都心かということは関係なく、発信できるし、機材もあるので、ある程度チャンスはあると思います。ただし、「つながり」というところが難しいのではないかと思います。

東京だと、飲みに行くと出会えたりして、すぐにつながりができる。
そうはうまくいかないのが地方だと思うので、こういったイベントを通して、映像に携わってみたいと考える方と繋がり、映像について話し合っていきたいと思っています。

「自分の好きなもの」を形にする秘訣とは?

(箱田氏)学生時代、私は映像を勉強していたわけではなく、AOI Pro.に入社して、とににもかくにもCMを作ることをがんばる!という環境からスタートしました。

そうしてみて、自分は映像の仕事で何かやってみたいたいことがあるかなと考えた時、映画もやってみたいし、舞台もやってみたいなど、広がりがあると面白いなと考えました。今は、CMだから、映画だからということに限らず、そういったコンテンツが増えているので、自分の好きなものを拾っていくことで、より自分が好きなものができていくのではないかと思います。

(中村 氏)私は夢があるかと言われると、夢はないですが、今仕事としていいポジションにはいると思う。目の前のことを一生懸命やっていたらここに辿り着いたという感じです。
箱田さんは、1つ1つを面白いと思って取り組んでいたら、映画監督にたどり着いていた?

(箱田氏)そうですね。
映画自体が好きなので、ここから変わることはないのではないかと感じています。ただ、「こういうのがやってみたい!」と感じるものが、映像じゃなかったとしても、それはそれで良いのではないかと思っています。

映画監督を目指す上で求められる覚悟とは?

(潮田氏)私たちのやっていることは、正解がない仕事
時間があればいくらでも時間を費やせる。やっただけ面白い人に出会えたりと、楽しいこともたくさんありますが、寝る時間がないようなこともあります。ただ、私は好きだからやっています
こういう点を楽しめるか、というのは(映画監督等の仕事において)必要になっていくるんじゃないかと感じていますが、一方で、その覚悟を持って業界に入ってくる方には、どんどん育てていきたいなと思っています。

(永井氏)私は就職してから、最初はCMだけやっていました。
学生時代に自主映画も撮っていたが、映画監督になる方法というのはよくわからず、いじめられるんじゃないか、と。いじめられた挙句に映画監督になれない人たちもたくさんいるので、少し嫌だなと感じたんです。
そういったこともあり、当時一番デビューまでがはやかったCM制作を、それまでやっていた映画の自主制作の延長で行っていました。

そうしていたら、CM監督が映画を撮るという時代の流れになってきて。大手の映画会社のプロデューサーたちが、今の邦画監督は面白くない、と。
そこで、毎回新しい映像を見せる、CMやミュージックビデオを作っている人を監督にすると面白いのではないか、ということで、次々に輩出されるようになった。
ただ、映画の世界とCMの世界が対立していたようなところがあったので、デビュー作を作っていた時はかなりいじめられました。

映画監督に求められるマインドとは?

(永井氏)
このような話をしていると、映画業界やばいんじゃないかと思われてている方もいらっしゃると思いますが、私にもスタッフを引っ張る力がなかったんです。


正直言って、みんなにいい顔して嫌われないようにしようとしていた。監督たるもの、「絶対これを作るんだ。いいからついて来い」という、結果で見せる。そのくらいしないと、人はついてこない。 
大きなものを作ろうとするほど、自分のマインドが大切なんじゃないかと思っています。

(箱田氏)私もその通りだと思います。CMはそれなりの数を作った上での映画監督デビューだったので、無駄なプライドを持ってしまっていたところがありました。
無駄なプライドを持たず、自分が本当に作りたいものに向き合い、そのために「助けて欲しい」というスタンスでいくと、意外とうまくいくと思います。

(中村氏)尖れば尖るほど、周りとのハレーションが起きる。
変革をしようとすると、必ずそういうことが起こってくる。例えば、新しい機材などが出てきている今、iPhoneで映画を撮るというのは若い人からしか出てこないが、年配の方々の反対があったりもしますよね。
植野さん、それってどの業界でも言えることですよね?

(植野氏)本当にそうですね。
年齢は関係ないのかもしれないですが、新しいことにチャレンジをする気持ちがある人は強いんだろうなと思います。楽しんでる人って輝いていますよね、ついていきたくなる。そういう意味で、私は楽しみがり力を大切にしています。

(中村氏)いじめられたという永井さんはどうやって巻き込み力を?

(永井氏)2本目の映画を作るときに、スタッフ全員の共通の敵は監督である、というふうにわざと仕向けたんです。監督が、一番わがままで厄介だから、「みんなで言うことを聞いてあげよう、しょうがないな〜」と言う雰囲気を作ったんですね。
CMの場合は、ビジネスとして洗練されているので、現場の喧嘩とかほぼないのですが、映画だとそれが残っていた時代だったので、それを防ごうと。スタッフ同士が仲良くなるように仕向けました。

みんなに手伝ってもらって初めてできる部分があったりするので、わがままでも、楽しんでる監督でもいいんですが、みんなに手伝ってもらってもらおうという思考になって、回るようになったと感じています。


続きが知りたいあなたに朗報です!

ご覧いただき、ありがとうございました!
いかがだったでしょうか?

Garraway Fでは、5月21日に行われた本イベントのアーカイブ動画を、施設内にある3つのモニターで毎日放送予定です!
終了日未定ですが、「AOI Pro.さんの動画が見たいです」とリクエストいただければ、その場で映像を流すことができる場合もあります。ぜひ、コンシェルジュにお気軽にお声がけください!

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