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#31. 【12月12日】12月に聴きたい曲

今日は私の好きなアーティスト、GARNET CROWについて紹介したいと思う。
といっても、2013年に解散しているバンドだ。
2000年にBeingグループのGIZA Studioから「君の家に着くまでずっと走ってゆく」でメジャーデビュー。
だいたい、『好きなアーティストは?』と
聞かれるたびに
ガーネットクロウです、知ってますか』
と答えると、
『あぁ、コナンのね!』
という反応が返ってくる、あのガーネットクロウだ。

全盛期は私が大学生活を謳歌していた頃だったので
人付き合いが様々に変わったり、行く道に悩んだり、
人生を大きく左右する時期を一緒に過ごしてきた音楽だ。

歌詞、曲はどれも人とちょっと距離を持ってるような
世間離れしたような、独りを好む感じが多い。
ちょっとそういう、「私は私よ」という
一線退いたのがクールでかっこいいと思う、
その頃の私にハマったんだろう。

いまや、デビュー20周年を記念して音楽配信サービスで
全シングル、アルバムを聴けるようになったが
当時はCDで、お気に入りのコンポで聴くことが
私の贅沢な時間だった。

自分で初めて買ったCDもGARNET CROWだった。
夢みたあとで
12cmのシングル盤がまだ珍しい頃じゃないだろうか。
「マキシシングル」って呼ぶことを初めて知った。
そこから、本当に、本当にドハマリして
1stライブのために、高校生で岐阜から大阪のなんばHatchまで行ったりして。
もちろんスタンディングのライブなんて初めてで
一番後ろのスタンディング枠だったから
本人たちの顔が見えるような、見えないような…、
もはや心の目に焼き付けてきた、夢の中のふわふわした
時間を過ごしてきた記憶がある。

逆にいまはなかなか音楽を聴けないでいる。

全然、「聞きたくない」わけではないし
何年たっても私の魂を揺さぶってくる音楽だけれど
なぜか私は積極的には聞かない。

今の私に必要ではなくなったのかな、という
考え方もしてみる。

輪廻転生。諸行無常。
ガーネットの歌詞にはそういう深いテーマが
最初から最後まで芯を通している。

大切なものほど、手をすり抜けていく
ほんとうのわたしは、何なのか、どこへ行くのか
世界が回っていく、わたしは取り残されていく

当時の私は、ちょっとひねくれてた高校生。
大学に入ってからは、周りに着いていこうと
必死にしがみつくけど、追いつけない。
私だけなにか違う。何が違う?
将来が見えない不安。
どこへ行きたいのか、何がしたいのか分からない。
みんなと同じになれるようになんとか入った会社。
これで満たされたの?さて次はどうするの?

まわりに合わせて、何かしたくて、
でも何も手に入れられない
と思い込んでいた私に
GARNET CROWの歌は心の隙間を埋めるように
すべて入ってきて満たしていった。
だから聴いても聴いても、
飽きずに聴き続けていたんだろう。

今の私は、たぶん十分満たされているんだろう。
居場所があって、守るべき家族がいて、
守られている感覚があるんだろう。
だからあの時心の隙をついてきた音楽が
いまはあまり入る余地がないのだろう。

単に、聴くための余裕がないのかもしれない、けれどね。

12月に聴きたい曲

いまの季節にオススメするなら、この曲
「in little time」
歌詞も是非読んでほしい。


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