「変なものを観にいこう」
展覧会なるものに興味がなかった私に、友人が「変なものを観にいこう」と道立近代美術館に誘ってくれた。常設展だったと思うが私はそこで運命の出会いをするのだが、その話は後のほうでするとして。
「変なものを観にいこう」と友人が言って、常設展に行き、何がへんなのかよくわかってなくて、友人がくすくす笑いながら展示を回るので、私はなにがなんだか、と後をついていった記憶がある。
さらーと足を止める気配がなく、ただきょろきょろとしながら早足でぐるりとめぐって、友人は言った。
「さて、どれ