裕樹

何かを作る人 何かを壊してみる人 詩をかいたり絵を描いたり人形を作ったりしてます 北海…

裕樹

何かを作る人 何かを壊してみる人 詩をかいたり絵を描いたり人形を作ったりしてます 北海道在住

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  • 「瓦礫の王国」

    記録と独り言と考察、時々イラスト時々詩歌などが掲載されます。

最近の記事

小中規模の展覧会搬入あれこれ(2)そのとき主催者は?(郵送宅配搬入など)

 展覧会搬入出について、字展では出来る限り郵送宅配搬入出をしない方向で居ました。  ですが、どうしても道外からも参加したい、道内でも直接は難しいから郵送を、という要望もあり、不安を抱えたままではありましたが、「ではやってみよう」ということで郵送宅配を受け入れることになりました。 郵送宅配搬入出のメリットとデメリットについて  郵送宅配搬入出のメリットとデメリットについて考えてみました。    まずはメリットについて。  遠方の人が参加しやすくなる。  これは一番大きなメリッ

    • 小中規模の展覧会搬入あれこれ(1)郵送・宅配での搬入出について考える

       大きな展覧会なら別ですが、多くの作家の人は、小中規模の展覧会に参加することが多いと思います。  小さい企画展やグループ展では、主催も出展者も一緒になって会場つくりをすることも少なくないと思います。  そんな中で、搬入出について、とくに郵送宅配のことについて考察してみました。  搬入出を委託でお願いしていたら、作品が破損した、梱包が現状と違った、ということは経験している作家の皆様も多いと思います。私自身も搬入出をお願いして戻ってきたら人形の指がばきばきだった、とか、絵が割れ

      • 終わりという始まりの前

         ギャラリー顔というユニークなギャラリーが札幌にある。  令和元年10月31日をして、ギャラリー顔は閉じてしまうので、それ以降は「あった」になる。  小さなアパートの一室で、時に誰かの部屋のようであったり、時にギャラリー然とした顔を見せたり、その展示一つ一つが違う顔を持つのでそのたびに違う部屋になる。  オーナーのおがたかおさんもいろんな顔を持っている。たぶん私の知らない顔や、感情、表情もたくさんあるだろう。私が知っているおがさんはわりと穏やかで、時に饒舌にいろんな話をしてく

        • 改めてわたくしとは

          #自己紹介  noteの企画に「自己紹介」をするというのがあった。しかもプロフィールに固定表示をすることが出来るという。  ならば私も自分のことを紹介しようかと思い立ったわけだ。    私はどこかに所属していることはない。個人としてここにある。  何をしている人か、と言われたらざっくり詩を書く・イラストを描く・球体間接人形を作るそして習っている・日本画を描くそして習っている・たまに企画展を主催している・個展と称して自分の作品を展示している。グループ展に参加して自分の作品を展

        小中規模の展覧会搬入あれこれ(2)そのとき主催者は?(郵送宅配搬入など)

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        • 「瓦礫の王国」
          1本

        記事

          ペンギン描くの?

           「ペンギンが描きたいんです」と、先生に言うと3~4ど、「は?」と聞き返された。  日本画でペンギンが描きたい、ともう一度言うと、いや、いいけど、と不思議そうな顔をされた。あまり題材にする人はいないのだろうか。  小さなF0ほどのやつに描きたいんです、と言うと先生は、「銀箔を焼こう」と言ったのでした。ちょうど教室では先生が銀箔ブーム(笑)  箔を張って、下絵を描いて、ペンギンが完成したときは楽しかった。    私は根気がないので、ぱっと作ってしまいたくなる。いつまでもいつまで

          ペンギン描くの?

          「消えない」

           個性が消えてしまう。という話を聞いたことがある。  私は本が好きだ。たくさん読むのが好きだ。でも本を覚えるのは好きなわけじゃない。片っ端から読んでどんどん忘れていく。  どんどん忘れても本にはどんどん影響を受ける。生まれたときからこれまでの人生、私は影響を受けなかったことは一度もないだろう。  私の個性は、私自身が持っているアンテナと、そこに引っかかった数々のものたちで出来ている。ココロの遺伝子をきっと受け継いで今に至るのだ。  絵でも小説でも、誰かの影響を受けているけれど

          「消えない」

          企画展を主催してみる

           グループ企画展を主催してみたい、あるいは主催するには、と考えている人がいるかもしれないので今日はそんな話を書いておこうと思います。  私の場合は「主催はワンマン」が一番参加していて楽だったので、私自身は「ワンマン主催」主義で居ます。話し合いをしません。その代わり、運営を手伝ってもらうこともほとんどありません。手伝ってもらうならばそれ相応の報酬を用意して手伝ってもらったほうがたぶん都合がいいし、おそらくうまく回るような気がしているからです。   「ことのは展」(ポストカードサ

          企画展を主催してみる

          字展 - 4 -

           字展の4が開催される。  なんと昨年と同じ日程である。狙ったわけではなく偶然そうなったことを、昨日データをそろえて気がついた。  字展は札幌の貸しギャラリー、event gallery space. SAPPORO UNDERGROUND 「NECCO」で毎年開催されている。  今年で4回目。やっても3回と思っていたのだが、4回目もあるとは驚きだ。それもこれも参加してくださる方や、観てくださる方がいるのからに他ならない。ありがたいと思う。    字展のコンセプトは「字で

          字展 - 4 -

          立ち寄り場所

           ふと気がつくと、私の町の古本屋は全国チェーンの大型店舗のものしかなくなった気がする。  ちょっと検索をしてみて、すぐに出てくるのは大型店舗。くまなく探したらあるのかもしれないが、もしかしたらもっと必死に探したら出てくるのかもしれないけれど、私が学生の頃はもうちょっと小規模の古本屋や中古レコードのショップがあったように思う。  今ならCDショップか。  学校の帰り、わざわざ少し遠いというのにバスを降りて本を探したこともある。  特にラーメン屋さんの横にあった(今はそのラーメン

          立ち寄り場所

          「変なものを観にいこう」

           展覧会なるものに興味がなかった私に、友人が「変なものを観にいこう」と道立近代美術館に誘ってくれた。常設展だったと思うが私はそこで運命の出会いをするのだが、その話は後のほうでするとして。  「変なものを観にいこう」と友人が言って、常設展に行き、何がへんなのかよくわかってなくて、友人がくすくす笑いながら展示を回るので、私はなにがなんだか、と後をついていった記憶がある。  さらーと足を止める気配がなく、ただきょろきょろとしながら早足でぐるりとめぐって、友人は言った。 「さて、どれ

          「変なものを観にいこう」

          字には無限の可能性がある

           字展、という展覧会の主催者をしている。  場所は札幌、会場は決まっている、neccoというギャラリーだ。  そこのオーナーに「天井から床まで字で埋め尽くした狂った展示がしたい」と小さく話したことがあった。  それがオーナーの脳裏にあったらしく「裕樹さん、グループ展でそれをしない?」と言われた。  小さい展示を主催したことはあったが、大きい企画の展覧会はそれが初となった。大きいといっても私の中の規模である。  それが2016年、1月の開催だった。  正直誰も人が集まらなかった

          字には無限の可能性がある

          「色即是空空即是色」

           先日、横浜にあるAAAギャラリーのモノクロ展というグループ展に出展しました。  搬入は直接自分で行きましたが、どたばたとして他の搬入前の作家さんの作品は見ることができなくてとても残念でした。  感想ノートに感想を書いてくださる方も居て、本当にありがたく思いました。  色即是空空即是色、というタイトルは般若心経の中からの一説です。  ざっくばらんにえば、なんにもないことがなんかあることだし、なんかあることもなんにもないんだしさ、みたいな感じですかね。  以前自分の詩の作品の中

          「色即是空空即是色」