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家の中で世界の風を感じる

植物は世界各地に約29万種ある。原産地は南半球から北半球まで幅広い。

植物を育てる醍醐味のひとつがこれだ。家にいながら地球各地の植物と触れ合い、世界を身近に感じることができる。

原産地のエリアによって気候が異なるため、その植物がどの地域の原産か分かれば、育て方はだいたい分かる。

蒸れに弱いのか、耐陰性があるのか、寒さに強いのか。

たとえば、このプリムラ。原産地を調べるとヨーロッパとある。「西海岸海洋性気候」にあたるプリムラの原産地では、海流と偏西風の影響により、夏と冬の温度差が小さく、年間平均的に雨が降るらしい。夏は冷涼のため、この地域の植物は総じて耐暑性に劣る。つまり、プリムラは、日本の夏の暑さにはめっぽう弱く、日本では冬を彩るお花なのだ。

ほかに分かりやすいのは、サボテンだ。南アフリカ・中東・南アメリカなど、「サバナ気候」の地域に自生する。年間雨量が少ないため、サボテンたちに頻繁な水やりは必要ない。

原産地が分かると、私は想像する。

一面に広がる砂漠・荒野にたたずむサボテンたち・・・そりゃあ水は少なめが良さそうだ。

からっからやん

家の中にいる植物たちの故郷に想いを馳せて。今日もせっせとお世話する。


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