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ADHDっぽい私が心理学を仕事にするまでの話3 ~初めての講義で聞いた夢も希望もない「名言」~

前回のお話はこちらから。 

大学では念願通り心理学を専攻し、基礎から心理学を学ぶことになりました。

もっとも、心理学をかなり誤解していた私は、そのイメージと現実の差に戸惑います。

「心理学ほど学ぶ前と学んだあとでイメージが異なる学問はない!」

当時のチューターの先生から、初回の講義でいただいた名言です。

1年生のときは心理学の専門科目はほとんどなく、一般教養のなかで指定された科目を取ることぐらいでしたので、あまり深く掘り下げて学ぶということはなかったのですが、前回の投稿にも書きました通り、私の場合の心理学というと、私のイメージではオカルトに近いものですらあったわけですね。

実際、大学で心理学の授業を受けてみると、超心理学と心理学は全く違ったわけです。(当たり前)

何というか・・「硬い!」「面白くない!」 という感じです。心理学ってこんなにつまらないの? というのが正直な感想ですね。
(個人の感想です)

(ただ、今では、心理学をしっかり突き詰めると、本当に人の心や行動の仕組みがよく分かる「面白い学問だ」ということをもちろん実感しているということを書き添えておきます。)

当時「臨床心理士」資格が始まりたてのころで、これから心理学を学ぶものには一つの目標となるものでした。臨床家を目指す同期も多かったようですが、私はこんな状態なので、特に関心はなかったのですが…、

さらに、それに追い打ちをかける、チューターの先生からの二つ目の名言、いただきました。

「赤ちょうちんがある限り、日本にはカウンセリングは根付かない!」

関心はなくとも、こうはっきり言われるとテンション下がりますよ先生! 

まぁ、要するに、気の置けない居酒屋など飲み屋で憂さを晴らすことで日本人のメンタルヘルスは守られてきた! ということかと…。

その後、およそ30年が過ぎ去り・・・時代背景も変わりました。

もはや赤ちょうちんだけではひっ迫するメンタルヘルス事情に対応できそうもありません。

「こころのケア」が声高に言われ、スクールカウンセラーも配置され、臨床心理士指定大学院も林立し、国家資格公認心理師も生まれ、時代の趨勢に合わせるようにカウンセリングの裾野は広がり続けているように思います。

(・・・でも、まだ体感的には「根付いている」とは言えないような感じですね。)

それはさておき、今思えば、これら先生の名言は、カウンセリング云々の臨床については先の話で、とにかく「基礎」をしっかりやりなさい、ということをおっしゃりたかったのだろうと思いますが・・・。

その基礎がつまらない。(個人の感想です^^;)

ただ、もともと凝り性の私のこと、やるとなったら、面白さはさておき、やってしまうのでした。

当時学んだ心理学の基礎教育は、今の自分の「基礎」でもあり、それをしっかり学べたことにはとても感謝しています。

続きは次の回で。今回のお話をもう少し掘り下げます。今回もお読みいただきありがとうございました。

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