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LGBTQ tear

愛は
誰にでも祝福されて
咲く花じゃないよ


そうあればと

願う造花でしかないものもあって

たとえ
二人が繋がっても

存在しちゃいけない
種類もあるみたい


あたし達の愛は
日陰で育つ

欲しいのは光じゃなくて
存在を許してくれるアナタの体温


けれど、たまにね

通りのカップル見て
いいなぁってうつむいてしまうんだ

怯えも、迷いもない笑顔を見ると
爪を噛んでしまう

涙が滲み出てくるから
人混みの中に隠すの

『ウソでしたw』って

また、
ウソついて笑うの


あたしはアナタの唇、指、肌を信じる

この世界で
あたし達が息できる場所は
少ない

眩しければ両目を閉じるか
カーテンを閉じるしか方法は
ない

もし太陽が消えてくれるなら
ずっとアナタと手を繋いで
歩けるのにね

闇が許してくれるのは
あたし達が存在してもいい
世界

あたし達の太陽はたぶん
そこに落ちてる


けどさ
今はこの夜だけでいいんだ

寂しくて暖かくて
切なくて愛し過ぎて
息が切れるほど苦しくても

あたし達はこの闇の中で泳ぎつづける
辿り着ける岸がなくても


それがあたし達に許された時間だから

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