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たまに胸の中にしまってる箱を開けて



希望、会話、生きる

誰かが存在する意味

社会

あたし自身



冷たい空気は

髪から覗く両耳を
刺してくる

目の前をさえぎる
白い霧

それはまるで
命の蒸気


このカラダは

あたしの心を引っ張ってでも
生きようとしてる



星を掴む為に伸ばした手は

ただ、宙を握っても

ぜんぶこぼれてしまう


星々が煌めいては、

目をくれず落ちていく
けれど


流れる先の終わりを、

私たちは決して追えない



見えないものを見ようとするたびに
騙されて

自分を誤魔化して

その場で作ったばかりの言い訳をしながら
歪に広がる口角を、ウソを
世界に見せる

そうして守ったものに
何か意味はあると思いますか?



自分を出し切る場所を探して

迷子を繰り返して

みんなも割とそうじゃないかと
気づき始める


そうしてゆっくり吐いた息

振り返らない事を決めた
最初の日


自分ができる本当が何か

少しだけ、気づいた日



誰かが温かくて

優しいと感じるのは


君が作ってくれたコーヒーの苦味と
安らぎを思い出させるから

今はミルクなんか無くたって
わかるようになったよ


電車から望む
街の灯り達


寄り添うことはないけど

きっと、
誰かの道を照らしてる


帰り道を
私たち一人一人の歩く道を

教えてくれる


大人になることは

寂しさに手を振って

その一つの一つの灯りの意味を知ること


あたし自身も

たぶん誰かにとっての

その光になること

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