ほしをみる会

流れ星は見ずとも外で寝る、放電の会

毎年ペルセウス座流星群の季節になると、星を見る会を開く。

庭にワンタッチオープンタイプの蚊帳を出して、そこに膨らますタイプのマットレスを入れ、子どもたちは寝袋、大人はそこに布団を持ち込んで、星を見ながら、寝る。

真夏なので時期的にとても気持ちいい。

たいてい、子どもたちの友だちも何人か呼ぶので、蚊帳は2つ。来年はもう1つ買おうかと話している。

我が家は幸い周囲に強い明かりがないので、天気がよければかなり星が見える。

今年は新月も重なったので、昨晩はとても良く見えた。今晩も多分外寝だろう。


しかし、だいたいお泊まり会なので、ちょっとしたパーティーメニューを食べ、それから、さんざんはしゃいで遊んだあとである。

自然の風を顔に感じながら、虫の声やフクロウの声を聞きながら、頭上には,満天の星空。

ヒーリング効果抜群で、みんなあっという間に寝てしまう。

流れ星をカウントするのは最初の5分くらいで、すぐにグーグーと寝息が聞こえだす。

これなら、別にペルセウス座流星群の時期じゃなくても全く構わない。


そういう私もだいたい最初のほうに寝落ちするので、今年は夕方ちょっと昼寝をしてそなえた。

よって今年は最後まで星を見る人となった。

ヒーリング効果と書いたが、夏の空気の澄んだ夜に外で寝転がるというのはヒーリングというより放電だ。

普段の生活でビリビリと澱のようにたまった電気が溶けていく。

いつも寝る前は読書タイムを取る私だが、この夜だけは、何もしないでただ星空を見る。

寝もせず、話もせず、本当になにもしないで、1時間ぐらい空を見ていることって、大人になるとほぼない時間だ。

ヒーリング効果の高いといわれる滝に行ったり、温泉に行ったりも良いが、「何もせず、ただボケっと夜空を見続けて寝る」も盲点というほど効果があると思う。

自分の中の何かのバランスが崩れている、崩れそうだな、という人には特におすすめ。癒やしというより、取り戻す、元に戻る感じだ。


夏のお盆の時期に帰省して田舎に行く人や、最初から田舎に住んでいる人など、安全に寝れて星を見れる場所があるすべての人にものすごくおすすめする。

絶対にそのまま寝落ちするので、やっぱり蚊帳とマットレス、寝袋の3点は必需品。朝の目覚めも気持ちいい。

ポイントは翌朝の天気予報をよく見ておくこと、朝は寒いので暖かめの格好で。

それから、スマホやタブレットを蚊帳に持ち込まないこと。

一緒に寝る人は選ぶこと。

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