文学フリマ東京37のおしらせ。ねじれ双角錐群ホラー短編アンソロジー「よだつ」に参加しました。

 2023年11月11日、土曜日。東京流通センターで開催される文学フリマ東京37に、今年もねじれ双角錐群の群員として参加させていただくことになりました。Garanheadです。

 今年のね群はホラーです。
 私は短編ホラー小説『毛想症』を寄稿させていただきました。

 詳細はこちら↓(文学フリマwebカタログに飛びます)。

 かっこいい表紙絵と前衛的な題字です。ひと目でテーマが分かった方は鋭いですね。今回のテーマは「毛」となっております。タイトルは「よだつ」。身の毛もよだつ……ということですね。

 ねじれ双角錐群ホラーアンソロジー「よだつ」。
 どなたがどのような作品を書かれているのかは、詳細から飛んでいただくと分かります。

 郡内では例年通りに新刊の読書会が開かれました。私は既にもう全編を通しで読んでおります。
 どれもホラーの素材が出す味の複雑さを、しっかりとアクセントを見定めて凝縮しております。テーマが「毛」ということで、「毛のホラー」となるとイメージが固定されやすいのですが、見事にアイデアのかぶりはなかったですね。何の調整もなくここまで多様さが顕れるのは、個々人の創作における興味の方向性が一緒のようで、実は突き詰めた先で見えているものが全員違うという証左だと思います。
 笑いのツボというものがありますが、怖さのツボみたいなのも各々癖があり、共感できる怖さには素直な恐ろしさが、そして共感できない怖さには底知れぬ不気味さが、各作品に漂っていました。

 自作に限った話をすると、私の今回の恐ろしさは痛みの予兆みたいなものではないかと思い、ひたすら暴力的な話を書かせていただきました。ホラーの感想として良く用いられる「本当に怖いのは人間だ」という文句がありますが、人間の何に恐れを抱くのかを結構書きながら意識しました。それは妄執であったり暴力であったり、正気を踏み外したところにある非日常の中の心の機微。怖さとは繊細さの親戚なのだと書き終えてから納得したと思います。

 皆様は何に恐れを抱くでしょうか?
 それが分かればきっと皆様にもホラーが紡げるはずです。
 怖い話を書きたい&読みたい方。是非、本アンソロジーで怖さを見つけてみて下さい。
 君の恐れはどこから来るのか、きっと分かる。
 今週の土曜日です。よろしくお願いします。

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