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#05 中古車業界におけるホスピタリティの可能性 と 現場で感じたジレンマ


なぜ中古車のクリーニングを事業にしたのか。

中古車には買い手・売り手の気持ちが同時進行している。

#1~#4までお読みいただきありがとうございます。
その中で中古車業界がかなり多忙でありながら、人手不足と商品化に悩まされていることを書きました。
(まだお読みでない方は是非ご覧くださいませ笑)

なぜクリーニング業をやろうと思ったのか。

以前、友人とも話をしました。
「なぜ、そんな決して綺麗でもカッコイイわけでもない仕事を選んだの?」
はたから見れば、その通りだと思います。

車が好きだし、車に触れているのは至福の時間だし、
自分の手で、価値を作れることはとても楽しい仕事だと思う。

簡単に言えば、その程度の内容です。

しかし、一番は売り手・買い手・前オーナー・一台一台の車のため、
語りだしたらきりがない思いがあります。

中古車業界におけるホスピタリティによる可能性

ホスピタリティ・・・語源はラテン語のhospitālis(お客様の保護)といわれていますが、一般的には「心からのおもてなし」「深い思いやり」という意味で捉えられています。 最近ではサービス業のみならず、さまざまな産業で頻繁に使われるようになりました。

by Google 先生

話が脱線しますが、僕はディズニーリゾートが大好きです。
学生時代からかなりの頻度でディズニーリゾートを訪れていました。

ディズニーは世界感が素晴らしいのもありますが、
僕はその中でもキャストさん や 運営の方が大好きでした。

お客様に楽しいんで貰いたい、来てよかったと思って貰いたい、
最高の時間を過ごして貰いたい 思いやりのサービスに溢れています。

ディズニーの経営の本も読み漁っていた時期もあります。
*ディズニーのことを書き始めたらきりがないので、このくらいにします。

そんなこともあり、僕は高校生の頃から、接客業ばかりアルバイトをしていました。
総合テーマパークや某ベビー用品店・おもちゃ屋、レストラン等

そして、社会人になっても、サービス業の楽しさは格別でした。

困っている人がいれば、協力する
誰かのために頑張りたいという人がいれば、応援する
問題解決に向けて取り組んでいる人がいれば、伴走支援する
相手の気持ちに寄り添い、求められていることに全力で応える
相手の求めていることに対して、それ以上の成果で応える

文字にすればそんなにだいそれたことでは、ありませんし、
自己満足と言われればそれまでかもしれません。

しかし、必要とされていることがあれば、応えてあげたいですし、
誰かのために出来ることがあれば、やってあげたいと思う。

そんな些細なことが僕の中では重要視されており、
会社員の頃は仕事量がオーバーフローしていたことも事実です。

さらに、一人だけがサービスを向上するわけにもいかず、
ある程度、社内でも一定の水準のサービスを提供しなければなりません。

ここに僕はジレンマをとくに感じていました。

中古車販売をしていた時に感じたジレンマ

自分で買い取った車を、次のオーナーさんが喜んで買って、
乗ってくれることを期待して、
夜遅くまでクリーニングや磨きを行い、
一眼レフで撮影し、編集し、Webにアップする。

しかし、他の仕事もしながらだと同じ水準の工程を
全車(自分担当・他の方が担当の車も)やろうと思うと、
到底不可能なことでもあります。

可能な限り、この工程を経て、展示・掲載した車は足早に売れていき、お店のレビューも上がり、業販サイトでも全国でもかなりトップの位置を
常にキープできるようになりました。

実際、お客様からはこういったことが求められるのではないかと
ずっと考えていましたが、時間や業務の余裕がありませんでした。

また、同じ会社のなかでも、そこまでの価値がないのだから、
やりすぎは意味がないというマイナス意見もありました。

勿論、程度が悪くてオークションに出す車もあれば、
廃車しか見込めない車も多数ありますので、
その車には今回の話は適用しません。

実際、お客様の意見や反響、社内での考え方の食い違い、時間や業務の余裕など、様々な面でジレンマが日に日に強くなっていきました。


まとめ


・クリーニング業を選んだ理由は、車が好きで、自分の手で車の価値を作りたいから。
・ホスピタリティを重視し、お客様に最高のサービスを提供したい。
・サービス業のアルバイト経験や社会人経験から、困っている人や求められていることに応えたいと思っている。
・中古車販売で感じたジレンマは、商品車の質を全体的に底上げすること・サービスに対する考えを共通化することが不可能であること。


今回はここまでにし、次回は僕が出来ることは何か?を考えたお話をしたいと思います。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。
今後も宜しくお願い致します。

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