見出し画像

音楽とわたし①-それなりに音楽一家-

基本的に多趣味で飽き性なわたしですが、人生で唯一、一貫して深く関心を持ち続けているのが音楽。

先週から始まった#週1note vol.5では、音楽を通して人生を振り返るエッセイを書いていきます。


※週1noteについてはこちらを参照!
わたしはvol.1開始当初からずっと火曜日を担当しています。


今日は『音楽とわたし』本編第1回。

先週はプロローグを書きました。


--

“幼少期”のキーワード
・フォルクローレとサザン
・習い事:ピアノとスイミング
・ハモネプと兄と兄の友達

音楽に興味を持ったり、好きになるきっかけは人それぞれだと思うけれど、触りの部分では人から影響を受けるパターンが多い。テレビやラジオなどの周辺環境もあるかな。

今でこそyoutubeやサブスクを利用して、聴きたい音楽を能動的に発掘することができるが、わたしが幼少期を過ごした90年代は、音楽を聴くという行為そのものが容易ではなかった。

そうなるとやはり、身近な人間関係、とりわけ家族の影響は大きい。
日常的に聴こえてくる音楽が、まっさらなわたしの価値観を作っていった。


フォルクローレとサザン


わたしは父・母・兄・祖母との5人家族だった。
両親とも公務員の、ごく平凡な家庭。


密度やジャンルはバラバラだが、祖母を除いて家族は皆それなりに、それぞれ好きな音楽があって、聴いたり演奏したりしていた。

父は昔からずっと、南米の民族音楽(フォルクローレ)を趣味で演奏している。たまに都会の大きな駅で路上でやっている、ケーナという縦笛やサンポーニャという長さの違う細い筒が連なった楽器などで演奏しているアレ。
もう40年も続けている趣味は、趣味の域を通り越しているらしい。詳しくは知らないけれど、単身赴任で数年住んでいた鳥取や新潟の地でそれぞれフォルクローレを振興し、今でも数か月に1回ずつ足を運んでは演奏活動を続けているようで、我が父ながら熱量がすごいなと思う。

母は今でこそ無趣味を嘆いているが、昔はピアノを弾いていたり、高校時代はフォークギターを弾いていたらしい。ここ数年でもアリスや南こうせつなどのコンサートに足を運んだりしていた。父のように一点集中ではないものの、比較的幅広く音楽は好きな方だと思う。

兄については後述するが、サックスを演奏したり、ジャズやHIPHOPが好きだったりする。でもあまり知らないので、情報量は少ない。笑


小学校低学年くらいまでは、熱量的に父の影響が圧倒的だったようで
(母からは音楽の話を聞いたりする機会がなく、兄はまだ音楽に目覚めていなかったので)
お墓参りや旅行でのドライブは、車中ひたすらフォルクローレとサザンがかかっていた

ちなみに当時好きだったのは、“花祭り”“愛の言霊”。笑

花祭り↓

フォルクローレではコンドルは飛んでいくと並んで有名な曲なので、聴いたことある人も多いのでは?

父からよく聞かされていたエピソードだが、父はサザンオールスターズのデビューと同じ1978年に自身のフォルクローレバンドを結成したらしい。
つまり、父にとってサザンは盟友


習い事:ピアノとスイミング


今はもうまったく弾けないので嘘みたいなんだけど、小1から中1までの7年間ピアノを習っていた

近所の知り合いに頼んで親がレッスンに通わせてくれていたのだが、当時のわたしはピアノに対する熱量があまりなく、発表会などの機会もなかったので、家での練習はそこそこに、ただ毎週のレッスンをルーティンとして消化するのみだった。

単純に、向いていなかったんだなぁと思う。

それでも、この時期に毎週音楽と向き合い、平凡ながら楽譜を読む技術や相対音感が身に付いたことは良かったと思う。


もう一つの習い事は、定番のスイミング

音楽と関係ないように思えるが、送迎のバスで流れていたラジオは今思えば貴重な音楽源であり、そこで聴いた曲がプールで泳いでいるときにひたすら脳内再生されるという技(?)も身に付けた。

水の中では音が遮断されるので、長く泳ぐとき、無音に耐えられなかったのかもしれない。自分の好きな曲を意識して、自分から音楽を求めるようになったキッカケかな?とも。

ちなみに当時よく脳内再生していたのは、ブラックビスケッツの“Timing”
小2のとき運動会のダンスで踊って以来お気に入り。当時の担任団、ほんと良いセンスしてる!


ハモネプと兄と兄の友達


わたしが小学校高学年になった頃、中学に上がった兄は音楽好きの友達からCDを借りてくるようになった。
兄の友達が作ったオリジナルのCDには、まだ流行前のEXILEやRIP SLYMEなど当時最新のかっこいい曲たちがたくさん入っていて、よく一緒に聴いていた。今みたいにたくさんの曲を聴くこともなかったから、1枚をエンドレスリピートで聴きかじっていた。

そして当時、フジテレビの『力の限りゴーゴゴー‼』という番組の人気コーナーだったハモネプにハマっていた兄。
特にチン☆パラがお気に入りで、兄の友達のCDにも入っていたと思う。
テレビでも出演のたびに注目し、カバーしていたのも名曲揃いだった。

声だけでこんな表現ができるなんて…

兄ともども感銘を受けた小6当時のわたし、小学校のクラスのお楽しみ会で、兄に内緒でアカペラバンドを結成して披露しました。
バンドという形で人前に立って音楽を演奏したのは、今思えばこの時が初だったかも。ちなみにパートはボイスパーカッション。笑



とまぁ

わたしの音楽人生は、中学で吹奏楽部に入部したところから始まったと思っていたけれど、振り返るとなかなかに濃密な幼少期を過ごしていたみたい。笑

次回、ロックバンドに目覚めつつ、体育会系吹奏楽部で青春を駆け抜けた中学時代を綴ります。思った以上に毎回長くなりそう!



-- 

最近グッとくるアーティスト紹介で締めようかしら。


ひとつめ。

VIDEOTAPEMUSIC
(映像ディレクター/ミュージシャン)
地方都市のリサイクルショップや閉店したレンタルビデオショップなどで収集したVHS、実家の片隅に忘れられたホームビデオなど、古今東西さまざまなビデオテープをサンプリングして映像と音楽を同時に制作している。VHSの映像とピアニカを使ってライブをするほか、MV制作、VJ、DJ、イベントのオーガナイズなど活動は様々。
(公式プロフィールより抜粋)

拾い集めたモノをサンプリングして作品にする発想が天才的すぎて。
実際にライブも拝見しましたが、VJも秀逸で、音と映像が一体となってつくりあげる世界観に吸い込まれます。

父が愛するフォルクローレや、サザンの曲もどこかしらエキゾチックな曲調が多く、今のわたしの好みになんとなく反映されているように思う。笑


ふたつめ。

加納エミリ
1995年2月13日生まれ、北海道札幌市出身のシンガー・ソングライター。高校卒業後に上京し、音楽学校を経て、20歳より大手レコード会社に所属。デュオ活動の解散後、ソロへ移行。作詞・曲、編曲などを全て自ら手がけるセルフプロデュース・アイドルとして、2018年5月に本格デビュー。80年代ニューウェイヴやテクノ、インディロックをルーツとする“NEO・エレポップ・ガール”を自称して活動を展開。「ごめんね」が楽曲性とユニークな振付で注目され、自主制作盤『EP1』を経て、2019年に「フライデーナイト」「1988」とシングルを発表。2019年11月に1stアルバム『GREENPOP』を全国リリース。
TOWER RECORDS ONLINEアーティストプロフィールより抜粋)

ご縁のある大阪・中津のハワイレコードさんも激プッシュの彼女、曲・歌詞・歌唱・振付、どれをとってもセンスがすごい。
こちらも先日、ハワイレコードさんのイベントで大阪に来てくれて拝見しました!
先週リリースした1stアルバム、毎日聴いててもはや中毒になりそう。笑



#週1note の全ての記事が読めるマガジンはこちら↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?