見出し画像

正しさとは偶然であり、いつでも訂正される可能性を秘めている

【超訳】ヒトはつねに誤る存在。だから正す。でもまた誤る。その連鎖が生きる。社会をつくる。そのことに責任を取る

観光客の哲学/訂正可能性の哲学(東浩紀)

好きな著者を3人挙げなさいと言われたら この3人かもしれない。
・山口周(電通→BCGの経歴持つ研究者)
・楠木建(競争戦略の専門家)
・東浩紀(批評家・作家) 今注目している3人の著書はどれも最高だ。

そして最近、東氏の「観光客の哲学」「訂正可能性の哲学」を読了。
3回以上は読み返した。

要は、 正しさというのは、 いつでも転覆しえるし、 いま正しいこともいつ訂正されるか分からない、偶然性の自覚を持ちなさいということを、トクヴィル、アーレント、ルソー、ウィトゲンシュタインなどの名だたる哲学者や思想家の主張をつなぎ合わせて持論を述べている。

東氏自身も偉人のつぎはぎ主張である感は否めないという自覚がありつつも、哲学者に必要なのは正義や愛を「説明する」ことではなく「感覚を変える」ことだとし、本書を通して自ら率先しているところに感銘を受けた。

マジョリティからマイノリティに。 昨日の被害者が今日の加害者にもなりえる。 弊社が手掛ける訳アリ負動産やハラスメント問題にも大いに通ずるところがありそうだ。

この記事が参加している募集

うちの積読を紹介する

ハラスメントゼロの社会へ!サポートは財団活動費として大切に活用させていただきます。