見出し画像

029偏食グレー感覚

ぼくはそれほど偏食ではないがグレーゾーンはたくさんあった。食べはするがあまり箸が進まないものがいくつも……
子どもの頃を除けば甘いものはそんなグレーよりもやや濃いグレーな苦手(甘いものなのに苦いとは)だった。あんこやケーキ類。それに加えて甘めの野菜もすすんで食べない。こちらはニュートラルなグレーかな。

ところが最近、野菜の値段が高い。そんな時安いものを探すとグレーな野菜が安かった。例えばかぼちゃなど買って帰って食べてみた。う〜んパクパク……
またある打ち合わせの時に都内で有名と言われるどら焼きをおみやげで差し入れてくれた人がいた。帰って食べてみた、パクパク……

いずれもあれ?おいしい?と思った。

何が原因かはわからないが今まで苦手としていたものが食べられるようになったどころか、逆においしいと思うようになった。考え得る限り可能性が高い要因はやはり「歳」なのだろうか?

実は同じようなものが別にあることが自分の中で発見された。

ぼくの音楽ソースの入手の仕方のほとんどがラジオで、今や気になる曲がかかるとプレイリストを探し出しクリップして別の時間に聴き直したり、そのまま音源を買ったりしている。
特にJAZZは好きなジャンルの1つなんだが、ラジオで「おや?この曲なんだろう?」とプレイリストを見ると、若い頃あまり好きじゃないと思っていた曲や演奏家だったりして、自分でもびっくりすることが増えた。

前段の“甘いもの”と同じ感覚が音楽でも起こっているのかなと思った。
いまのところこの作用は食べものと音楽だけなんだけど違うジャンルにも同じ作用が働くんだろうか?と自分自身を裏切りつつちょっとした期待もしている。
(要因が歳であれば)歳とることも悪いことばかりじゃないと最近感じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?