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021テーアン

ちょくちょく「提案」なんてことばがあちこちであふれてるな〜と思います。ただ自分としてはあまりコレ!といった実態のないことばのひとつです。
勝手なイメージかもしれないけど、お客さんに対して一方的な、なんか上段から振り下ろされるような物言いな雰囲気がして自分ではあまりピンとこないって印象かな。

したらばつい先日、この「提案」にぶち当たった。

特に差し迫った案件はないがデザインに関われる人がいないか、というクライアントがいるらしく、ある人を通して紹介があった。そこでまずはこちらを知ってもらおうと自分の制作資料とプロフィールを送ったんだがそれに対する返答がまた困ったものだった。
「今までの実績よりも弊社に対してどんな提案ができるるのか全くわからない」みたいな返答だった…?

いきなりだし、会ったこともない人に対してまず一歩、相手が求めているものとこちらの存在とどこかで触れるポイントがあればと思っていたのだが、全くの意外な返答に閉口しちゃった。なので仲介してくれた方を通して丁重にお断りしたした。発言の彼は現時点において何を望んでいたのだろうか?

その時点での相手クライアントの情報といえば、ホームページと簡単な会社案内のみである。今のところお互いにそれだけの情報で何ができるのかぼくには理解できなかった。
何かを提案するのであれば相手の困っていること、足りていないこと、考えていることなど伺った上でお互いの材料やアイデアを出し合い、合致したものが「提案」だと思うのだが、件の彼は蛇口から水が出てくるように勝手に何かワンアクションで誰かが何かを提案してくれると思っている(または今までそうだった?)のだろうか?

急なひらめきや偶然よりも、実は地道に現状の下調べがあった上で互いのコラボレーションによって新しい何かが生まれてくると信じている。じゃーなきゃ人と人とが会う意味なんてないしね。
件の彼の考え方であればそれこそ流行りのチャットGPTに会社情報打ち込んで「提案」してもらったらいかがかと思ってしまった出来事でした。

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